「オルゴール」とは機械仕掛けで曲を演奏する品物で、昔に作られた品がアンティークとして扱われる他、近代に作られたものでも装飾的・構造的価値が評価され、美術品として高く評価される品も多いです。
オルゴールは高額なものは非常に高額で、例えば有名テレビ番組なんでも鑑定団でも、フランス製のシリンダーオルゴールに50万円の鑑定価格が、ドイツのオルゴールに40万円の鑑定価格が付いています。
もちろん買取においても高く売れる品が多く、あらゆる骨董品買取業者も査定対象として取り扱っています。
ですが、ただ「オルゴールに価値がある」と言われてもピンと来ないと思いますので、このページではオルゴールの買取相場と鑑定のポイント、特に高く売れやすいオルゴールの特徴なども分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
オルゴールの価値を正しく計るには専門知識が必須ですので、鑑定はかなり複雑になります。
専門家でなければ価値を見誤ってしまう可能性も高いので、価値を100%自己鑑定に頼ってしまうのは避けたほうが良いです。
特に、高額な美術品だと経済市場の影響も受けやすく、相場が大きく動く可能性もありますので、その時々の正しい買取価格はプロでないと絶対に分かりません。
そのため、このページの鑑定情報と並行して、骨董品買取業者の無料メール査定などを利用し、専門家から見た正しい価値も知っておくことをおすすめします。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら完全無料で相談・査定を受け付けているので、価値が気になるオルゴールがあれば相談する事をおすすめします!
西洋アンティークの「オルゴール」について
オルゴールは機械仕掛けで楽曲を演奏する物で、複雑なカラクリ仕掛けによる技術と美しい音色が高く評価され、現在は趣味の品や蒐集品としても広く知られています。
オルゴールは時計台で鐘を鳴らす技術を応用して17世紀~18世紀初頭に作られ、やがて小型化・高性能化が進み、複数の曲が演奏できるもの、装飾や細工にこだわった品などバリエーションも多岐に渡り、やがて蓄音機が登場するまで多数のシェアを誇りました。
ひとくちにオルゴールといっても様々に分類できますが、骨董品としては主に以下のような「構造の種類」あるいは「メーカー」で分類されることが多いです。
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シリンダー式
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ディスク式
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アップライト式
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ポケットウォッチ
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シンギングバード
高く売れるオルゴール作品とはどんなもの?
オルゴール作品は上記のように「構造の種類」で分けられることも多いのですが、その他にも鑑定のポイントは多数あり、買取価格も「ブランド」「状態」「内部構造」「装飾」などの様々な要素を複合して決定します。
そのため「昔の有名工房の作品だから」「破損やパーツ交換がなく、全て当時のまま残っているから」など、高価買取に至る理由も様々です。
ここが注意点!
前述したように、オルゴールの作品を鑑定するのは知識のある人間でないと非常に難しく、かつ品物ごとに価値や鑑定価格も大きく変わります。
「一般的には全く知られていないメーカーの品だけど高く売れた」という場合もありますし、逆に高価なオルゴールでも劣化が進んでいて減額が生じる場合もあります。
骨董品買取業者ならきちんと状態と市場価値も見たうえで査定結果を出してくれるので安心ですが、本来の価値が分からないままヤフオクやメルカリで売却してしまうのはあまり推奨できません。
また、価値の高いオルゴールの中には、一見価値がなさそうに見えるような古い品も多いので「ただ古いオルゴールに見えるだけ」という場合であっても、処分してしまう前に一度は専門家に相談しておくことをおすすめします。
また、古いオルゴールの中には文献や美術史に掲載されたり、文化財レベルの貴重な品もあり、そうした品だと何百万円~何千万円単位の買取価格までも期待できます。
そこまでの高級品だとさすがに一般家庭から見つかる可能性はほぼありませんが、ひとくちにオルゴールといっても価値はピンキリで、例えば数万円単位で売れるようなオルゴール作品なら、普通のお家から見つかるような可能性も十分にあります。
では、ここからは具体的にどんなオルゴールの作品にどれくらいの買取価格が付くのかも紹介していきます。
オルゴールの買取相場と価値について
ここでは、オルゴールの買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
シリンダーオルゴール
「シリンダーオルゴール」とは、オルゴールの種類のひとつで、ピンを取り付けた金属の円筒を用いて演奏するものです。
突起(ピン)を付けた金属製の円柱を用意し、その円柱が回ると櫛歯がピンをはじいて音を出すタイプの作りで、大型のものから小型のものまで様々です。
アンティークオルゴールのメーカーとしては「リュージュ社」や「メルモード・フレール社」がシリンダー式を用いた品が多く、一般向けに販売する小型のオルゴールに多く用いられました。
こちらは「ニコル・フレール社」という高級メーカーが手掛けたシリンダーオルゴールで、櫛歯は100本を超え、6曲が演奏できる高性能のもので、買取価格としてはおよそ35000円~6万円前後が期待できる品です。
ニコル・フレール社は1880年までに4万台以上の高品質なオルゴールを制作したことでも知られますが、アンティークオルゴールの市場ではそれほど数が多くなく、さらに状態良く残っているものはかなり稀になります。
ディスクオルゴール
ディスクオルゴールとは、突起のついたレコードのような平たい円盤を使ったオルゴールのことを指し、有名なメーカーとしては「ポリフォン」や「レジーナ」「シンフォニオン」などが挙げられます。
シリンダーオルゴールより力強く弁を弾くことが出来るので、多彩な音楽表現を可能とした他、ディスク(円盤)を取り換えることで簡単に曲を換えることが可能で、オルゴールを自動演奏装置としての確固たるポジションへと導きました。
アンティークオルゴール市場では大きさ50cm程の箱型のものが多く流通していますが、当時はジュークボックスの役割を担う大型のものも登場し、それらは当時の飲食店やホテルのロビーに設置されました。
「レジーナ」というメーカーが制作したディスク式のオルゴールで、買取相場はおよそ12~18万円前後までが期待できる品です。
「レジーナ」はディスクオルゴールを開発したシンフォニオン社から独立した会社で、当時はオルゴールと言えばレジーナを指すほどに有名な存在でした。
高く売れるオルゴールの特徴と制作年代
アンティークオルゴールの構造的な種類としては、基本的に「シリンダーオルゴール」か「ディスクオルゴール」かの2種類に分けられます。
ですが、オルゴールの鑑定となると更に深いレベルでの分類が必須で、例えば「工房」や「櫛歯の数」「構造」「状態」など複合的な希少価値を見て決定されます。
構造などに関しては専門家でないとなかなか見分けが付かないため詳細は割愛しますが、「工房」については比較的見分けが付きやすいので、ここでは工房の種類を重点的に紹介していきます。
工房名はオルゴール本体のどこかに入っている場合が多いので、そちらを読むことで確認できます。
リュージュ(REUGE)
「リュージュ(REUGE)」とはスイスのオルゴールメーカーで、1865年の創業から150年以上の歴史を誇ります。
リュージュ製品としては「シンギングバード」や「ポケットウォッチ」「オルゴールベル」など、美術にこだわった技巧的な作品で有名ですが、シリンダー式のオルゴールも多く手がけていて、現在でも様々な品が販売されています。
品物によって買取相場は異なりますが、どの品も比較的高額で、よほど状態が悪くない限りは数万円単位での買取価格が期待できます。
骨董品市場ではシリンダー式のオルゴールが多く取引されている他、テーブル式の大型オルゴールでは100万円前後の買取価格が期待できるような品もあります。
品物情報 | 買取相場 |
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シリンダーオルゴール 櫛歯144弁 | 75000円 |
シンギングバード | 12万円 |
懐中時計オルゴール(ポケットウォッチ) | 14万円 |
ポリフォン(POLYPHON)
「ポリフォン(POLYPHON)」とはドイツのオルゴールメーカーで、全盛期には1000人もの従業員を抱えた大手工房です。
シンフォニオン社(※後述)から独立して1887年に創業し、豊かな音色と重厚感ある低音を得意とし、特に大型オルゴールに名作が多いです。
一般販売の主力となった小さいタイプからオーダーメイドの高級品まで様々なオルゴールを制作したメーカーですが、特にディスクオルゴールの種類が豊富に揃っていることでも知られます。
こちらも買取相場はピンからキリまでですが、大型のアップライト式オルゴールには高額が付く傾向にあり、1点で100万円以上の買取価格が付く品も多いです。
また、機械に合わせてディスク(円盤)を製造していたため、ディスクのレパートリーも豊富です。ポリフォン社は既に廃業になっていますが、現在は「ポーター」という会社が互換性のあるディスクを作り続けています。
品物情報 | 買取相場 |
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ディスク式オルゴール | 25万円 |
テーブル式ディスクオルゴール | 12万円 |
アップライト式オルゴール | 150万円 |
シンフォニオン社(SYMPHONION)
「シンフォニオン(SYMPHONION)」は1885年にディスクオルゴールを世界で初めて製造したことでも知られる企業で、それから1920年代後半に至るまで様々な製品を製造しました。
基本的にディスクオルゴールで名を挙げた会社ですが、短期間での技術的な革新が多く、ディスクを自動的に交換する機能を実装する他、ディスクのサイズだけでも20種類以上が存在し、それらに適合する様々な機種を開発しました。
骨董品市場での流通が多いのは、柱時計にオルゴールを組み込んだ「オルゴールクロック」や、箱型のディスク式オルゴールが多く取引されています。
シンフォニオン製のオルゴールも高額なものは非常に高額で、大型の高性能シリーズだと100万円以上の買取価格が期待できる品もあります。
品物情報 | 買取相場 |
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ディスク式オルゴール | 75000円 |
ディスク式オルゴール | 22万円 |
アップライト型ディスクオルゴール | 110万円 |
レジーナ社(Regina)
「レジーナ(Regina)」は、上記で紹介したポリフォン社がアメリカで市場を開拓するために立ち上げた会社です。レジーナはイタリア語で女王を意味し、ラベルにも天使と女王の姿が描かれています。
上記のポリフォン社、シンフォニオン社と合わせて三大オルゴールメーカーと呼ばれ、こちらもディスク式オルゴールの製造で名をはせました。
当時のアメリカで8~9割のシェアを占めた程の有名工房へと成長し、今でもアンティークの品が多く現存しています。
やがて蓄音機の登場によってオルゴール市場は廃れていき、レジーナ社もそうした流れで廃業になってしまいますが、1910年頃には蓄音機の機能も併せ持つディスク式オルゴールも開発していた等、時代に応じたユニークな商品作りでも知られます。
品物情報 | 買取相場 |
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ディスク式オルゴール | 15万円 |
蓄音機機能付きディスク式オルゴール(レジーナフォン) | 140万円 |
自動ディスクチェンジ機能付きオルゴール(オートマチックチェンジャー) | 280万円 |
ここがポイント!
この他にも「ポーター」「カリオペ」「J.H.ヘラー」など多くのオルゴールメーカーが存在するため、「上記の工房に当てはまらない」という品でも、高額な買取価格が付く可能性も十分にあります。
また、こうしたオルゴールメーカーが高額な特注品を手掛ける際は、自社が作ったものは真似されないという自負のもとに、あえて作品にサインを入れないことも多くありました。
そのため、工房のサインが確認できないからといって価値がないと思ってしまうのは早計で、まずはプロに相談するのが一番です。
また、アンティークオルゴールは「中身の構造」「状態」「希少価値」によっても買取価格が大きく変わります。オルゴールの価値・買取価格が気になる場合は、骨董品買取業者の無料査定を活用することをおすすめします!
オルゴールを高く売る為のコツと注意点
オルゴールを高く売るためのコツですが、やはりお持ちのオルゴールの相場をある程度知っておくことが一番大切なポイントになります。
相場さえきちんと把握していれば、例えばオークションやメルカリなどで個人売買を行うにしても、買取業者へ売却するにしても、安すぎる値段で売ってしまって損するケースは避けられるためです。
ただ、オルゴールの価値はかなり複雑なので、それらが不透明なままオークションなどで売ってしまうのはおすすめ出来ませんし、誤った価値によってトラブルが起こる可能性もあります。
オルゴールの作りや状態から希少性を計り、正確な価値を算出するのは素人ではまず無理なので、「プロが判断した客観的な価値」を把握しておくに越したことはありません。
素人でも簡単にオルゴール作品の相場を知る方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者にメール査定を依頼し、買取相場と作品詳細を把握する方法をおすすめしています。
簡単・手軽にオルゴールの買取相場や価値を知ることが出来るうえ、専門家からどういう作品なのかも教えてもらえますので、この先そのオルゴールをどう扱うかの指標にもなります。
ここがポイント!
メール査定なら1社に依頼すれば十分なのでは?と思うかも知れませんが、在庫状況や流通ルートなどの業者都合によっても買取価格は簡単に変動します。
そのため、「A社では2万円の買取価格だったけど、B社では6万円の買取価格になった」ということも多いです。
査定のレベルも各業者によって異なりますので、オルゴールのような複雑なアンティーク品の際には「複数の買取業者へ問い合わせる」という方法を最も推奨しています。
オルゴールの鑑定・売却のおすすめ業者は?
オルゴールは価値の高いものは非常に高く、数万円~数十万円単位の買取価格が付くことも珍しくありません。
ですが、オルゴールの価値を査定するのは非常に難しく、内部構造や作り、状態の確認など、作品そのものから価値を読み取る必要があります。
また、オルゴールは高級なものは非常に高く売れるのですが、こうした高級アンティーク品になると市場の状態によっても簡単に買取相場が変動しますので、一度はプロの意見を聞いておくことを推奨しています。
オルゴールはアンティーク市場での需要もかなり高く、本来の価値を知らないまま安値で処分してしまうと非常にもったいないので、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談してみることをおすすめします。
オルゴールの買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、オルゴールの買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「オルゴールの買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になるオルゴールが見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
オルゴール買取についてまとめ
オルゴールは複雑なからくり仕掛けで美しい音色を出し、蓄音機が普及する以前は音楽を楽しむ主力品だったので、数多くの種類が作られました。
やがて様々な音響機器が登場したためシェアを奪われていったのですが、現在は趣味の品や蒐集品として扱われ、西洋アンティークの分野でも数多くの古いオルゴールが取引されています。
ただ、オルゴールの美しい音色を保つにはコンディションが重要で、手入れをしないとどんどん悪くなってしまいます。
オルゴールには元々の価値が高いものが多いため、日常の中で手入れしきれないオルゴールをお持ちであれば、これ以上劣化が進まないうちに買取に出すのもひとつの方法です。
このページで紹介している「福ちゃん」と「日晃堂」は、気軽な相談や査定、買取成立あるいはキャンセルに至るまで全て無料で利用できます。
無料の宅配買取・出張買取も展開していますので、大きくて重いオルゴールの場合も自宅まで無料で買取に来てくれますし、クーリングオフ制度にも対応・お客様相談室の設置など、買取が初めてという方でも安心して利用できるように門戸が開かれています。
もちろん、「鑑定料を払って見てもらうような、本格的な鑑定に出すほどでもない」「敷居が高い業者に頼んで、もし価値がなかったら恥ずかしい」とお悩みでなかなか一歩が踏み出せない場合にも、安心しておすすめ出来る買取業者です!