西洋アンティークとは主にヨーロッパの骨董品や美術工芸品など、いわゆる”西洋の骨董品”のことを指し、花瓶や西洋人形、オルゴールや洋食器まで幅広いバリエーションがあります。
例えば「エミールガレの花瓶」や「古いバカラのガラス細工」なども西洋アンティークとして数えられ、西洋アンティークを専門に収集しているコレクターも多く存在しています。
こうしたアンティーク品には、貴重なものや芸術的価値が評価される物には非常に高額な価格が付くことでも有名で、品物によっては100万円以上の買取価格が付く可能性も十分にあります。
このページでは西洋アンティークの種類や特徴、鑑定ポイントなども分かりやすく解説していきますので、「家から古いアンティーク品らしき物が見つかったんだけど…」という方も是非参考にしてください。
ここがポイント!
西洋アンティークの鑑定は非常に複雑ですので、正確な買取相場・価値を知りたい場合、まずは専門買取業者へ相談することを推奨しています。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら完全無料で相談・査定から受け付けているので、「まずは相談だけしてみたい…」という方にもおすすめです!
西洋アンティークについて
買取価格・価値は高いの?
ひとくちに”西洋アンティーク”といっても種類は非常に多く、人形や陶磁器の小物入れ、家具や花瓶、あるいはアンティークジュエリーなどの類も幅広く含まれます。
とはいえ、骨董品買取業者が”西洋アンティーク”と銘打って買取している種類はある程度カテゴライズされていますので、価値が調べやすいよう、そちらも後にまとめて紹介します。(ただ、このページに掲載していない西洋アンティークでも価値があれば大体は買取してもらえるはずです。)
西洋アンティークの価値ですが、高いものは非常に高額で、数百万、数千万の鑑定価格が付くような品も多いです。サザビーズやクリスティーズなどの有名なオークションで数億で落札されるような物も多く、一定の富裕層や投資家にも常に注目されている分野でもあります。
近年ではチャイナマネーの活性化に伴って中国人富裕層にも西洋アンティークブームが広がっており、中国で開催された西洋アンティークのオークションでは、取引額が500万元(日本円では約7660万円)にも達した程です。
もちろん、こうした高額が付くような西洋アンティークとなると一般家庭から見つかる例はかなり稀になりますが、5~10万円程の買取価格が付くような西洋アンティークなら、普通のお家から見つかる可能性も十分にあります!
なんでも鑑定団で出てくるようなお宝も「昔、祖父が海外で買ってきた土産物」「良くしたお礼に貰ったもの」あるいは「処分しようと思っていたが、念のため価値を確認したい」など、鑑定に至った理由は様々です。
ここに注意点!
西洋アンティークは一見ボロボロであまり価値がないように見える物に高額が付く場合も多いので、「見た目が綺麗じゃないから価値がない」と決め付けるのはおすすめしません。
「捨てようと思っていた西洋骨董」にも数万円の買取価格がつくという事は全然あり得る話ですので、まずは専門業者による無料相談や無料査定を活用し、買取価格を確認することをおすすめします。
では、具体的にどういう西洋アンティークがどれほどの買取価格になるのかも続けて紹介していきます。
西洋アンティークの買取相場と価値について
西洋アンティークの種類ごとに買取相場や鑑定価値について解説していきます。
ガラス工芸・グラス
西洋アンティーク品で、かつ普通のお家から見つかる可能性も比較的高いのが、グラスや花瓶などの「ガラス工芸」です。
有名なメーカーとしてはバカラやラリック、サンルイやモーゼル、ボヘミアガラス、テレジアンタール、ムラーノ、マイセンクリスタルなどが挙げられます。
ガラス工芸は「工房」「作品の質」「作られた年代」などの複数の鑑定ポイントがあり、複合的な要素で買取価格が決定します。工房の知名度や技巧の細かさ、希少価値によって値段が大きく変動するため、素人ではなかなか見分けが難しい分野でもあります。
ここがポイント!
かつての茶人の間では、バカラなど西洋のガラス工芸品を茶道具として用いることが流行ったため、「西洋アンティークのガラス工芸が日本の木箱に入っている」というケースもあります。
その場合は箱に書かれている内容や、箱を作った人物なども鑑定ポイントに含まれます。
また、西洋のガラス工芸においては「エミール・ガレ」や「ドーム」といった作家物も非常に有名で、こちらも高額な買取価格が期待できます。
では、西洋アンティークのガラス工芸品の買取相場を紹介していきます。
品物情報 | 買取相場 |
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バカラ ガラス水指(高さ:約9.5cm、幅:約18.2cm) | 27万円 |
サビノ 香水瓶3点 | 8万円 |
ベネチアガラス ボウル2点 | 55000円 |
ドレスデンクリスタル ガラスランプ(高さ:約43.5cm、幅:約23.2cm) | 4万円 |
マイセンクリスタル ガラス花瓶(高さ:約30.5cm) | 75000円 |
エミールガレ
エミールガレとはかつてフランスで活動した有名なガラス工芸家で、アールヌーヴォーを代表する作家のひとりとして数えられます。
植物文様や多彩なガラス表現で当時から人気が高かった作家で、没後100年以上の今でも高い人気を誇り、熱心なコレクターも多いです。
ガレ人気はかなり高いので、基本的に「エミールガレの作品」というだけでもある程度の買取価格は期待できます。
ただ、鑑定ポイントは多岐に渡り、買取価格も「作品に使われた技法」「状態」「図柄」「制作年代」などの複合的な要素で決定します。(このあたりはエミールガレ買取の詳細ページでも詳しく解説しています。)
ここがポイント!
エミールガレはその人気の高さゆえに、偽物・贋作も非常に多く出回っています。
買取業者を利用するなら、真贋含む査定金額を提案してくれるので安心ですが、オークションなどで個人売買を行う際は必ず確かめておきたいポイントです。
「エミールガレって有名な作家だし、希少性もかなり高そう…」と思われるかも知れませんが、実はガレ一人で作品を作っていたわけではなく、多くの従業員を雇っていました。
さらに作品にも「アーティスティックピース(芸術品として技巧を最大限凝らして作ったもの)」と「コマーシャルピース(一般販売用に作ったもの)」があり、全体的な作品数としてはそれほど少ないわけではありません。
アーティスティックピースは基本的に美術館が所蔵していたりするのですが、コマーシャルピースの作品だと、一般家庭が所持している割合もかなり高いです。
品物情報 | 買取相場 |
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エミールガレ 蝶文様被せガラスランプ | 120万円 |
エミールガレ ペチュニア文様スフレ花瓶 | 32万円 |
エミールガレ マルケットリー二段テーブル | 35万円 |
エミールガレ 花型シェードテーブルランプ | 58000円 |
エミールガレ 植物文様被せガラス花瓶 | 11万円 |
ドーム兄弟
ドーム兄弟とは、エミールガレと並んで語られることも多いアールヌーヴォー期のガラス工芸家です。
エミールガレが自身のデザインセンスのみで活動していたのと反対に、ドーム兄弟は数多くの芸術家と共同制作を行い、流行を大切にした今時の作品を多く手がけています。
ドーム兄弟の知名度もかなり高く、こちらも「ドーム兄弟の作品」だと判明しているだけでも、ある程度の買取価格は期待できます。
ここが注意点!
ドーム兄弟も偽物・贋作が多い作家で、「サインが変」「図柄が荒い」などの分かりやすい偽物もあれば、「本物の作品に偽物のパーツを足して価値を詐称した」という、いわば半偽物の作品まで流通しています。
オークションなどでは偽物関係のトラブルも多いため、ドーム買取の際には信頼できる買取業者に依頼することをおすすめしています。
ドーム兄弟も自身の工房にて数多くの従業員を雇っており、多くの作品を量産できる体制にありました。
また、ドーム兄弟の特徴として「低コスト作品の評判が比較的良かった」という点が挙げられ、富裕層のみならず多くのファンを獲得していきましたので、作品数も多いです。
そのため作家自体の希少価値としてはそこまで高くなく、技法や図柄、状態によって買取価格が決定していきます。
品物情報 | 買取相場 |
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ドーム兄弟 アイリス文花瓶 グラヴィール技法 | 45000円 |
ドーム兄弟 ワイングラス9点セット | 38000円 |
ドーム兄弟 キノコ文エナメル彩花瓶 グラヴィール | 32万円 |
ドーム兄弟 四季風景シリーズ 春景色文花瓶 | 55万円 |
ドーム兄弟 スミレ文エナメル彩ランプ | 180万円 |
陶磁器・アンティーク食器
西洋で作られたカップソーサーやお皿なども、古いものはアンティーク品として数えられ、高い価値が付く場合があります。
こちらも「工房・作家(ブランド価値)」や「希少性」「造形の細かさ」などが鑑定ポイントとなります。作られてからそれほど年月が経っていないものだと、厳密にはアンティーク品として分類されないのですが「ブランドとしての価値」が評価されて高額買取に結び付く例も多々あります。
有名な陶磁器メーカーとしては「マイセン」「ロイヤルコペンハーゲン」「ミントン」など数多くのブランドがあります。
ここが注意点!
陶磁器は、いわゆる”ブランド食器”としての知名度の高さゆえに、偽物・贋作も多く流通しています。価値が高いアンティーク品であるほど、専門性の高い査定は必要不可欠です。
買取業者利用の場合、真贋判定は業者に全てお任せできるので安心ですが、ヤフオクやメルカリなどで個人売買を検討している場合、真贋判定を100%自己判断に頼ってしまうのはおすすめしません。
西洋アンティークの陶磁器分野も価値の高いものは非常に高額で、例えばテレビ番組なんでも鑑定団でも「コールポートのカップ計4点」に55万円の鑑定価格、「マイセンのデミタスコーヒーセット」に80万円の鑑定価格が付いています。
もちろんここまでとはいかなくとも、例えば数万円で売れるようなアンティーク陶磁器なら、普通のお家から見つかる可能性も十分にあります。
では参考までに、西洋アンティークの陶磁器製品の買取相場をご紹介します。
品物情報 | 買取相場 |
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マイセン シノワズリプレート(直径:約21.9cm) | 35000円 |
ロイヤルコペンハーゲン プレート6点 | 12万円 |
ミントン パテシュールパテ 壺(高さ:約42.5cm) | 24万円 |
セーブル 2人用ティーセット(計6点) | 120万円 |
KPMベルリン 陶板画(高さ:約27.4cm、幅:約22.5cm) | 55万円 |
マイセン
マイセンとはドイツで創業した高級磁器窯の名で、300年以上の歴史を誇り、西洋アンティークの分野でも高く評価されています。
100年以上前に作られたアンティーク品から現行販売品まで様々で、高価買取に至る理由も「骨董品としての経年価値が評価されたため」の他、「人気が高いシリーズ作品だから」「手の込んだ技法が使われている」など色々です。
ここがポイント!
基本的に「マイセン作品である」というだけでも価値が高く、ある程度の買取価格が期待できます。
マイセンは、食器やフィギュリンの裏側に「双剣マーク」と呼ばれる2つの剣が交差したマークを記しています。
このマークからも制作年代などの様々な情報が読み取れますので、メール査定の際には双剣マーク部分の写真も撮影して添付しておくと、査定がスムーズに進みます。
マイセンは現在も経営を続けていて、作品としては「昔に作られたアンティーク品」もあれば、「比較的近年に作られた品」まで様々です。
もちろん、アンティーク品だと経年による希少価値も考慮されるので高価買取が期待しやすいのですが、近年作品でもシリーズによっては非常に高く売れます!
ただ、アンティーク品~近代作品まで幅広く存在するため鑑定ポイントも多く、買取相場もかなり細分化されていますので、とりあえずは「双剣マークが付いている」というだけでも、メール査定を利用してみる価値は十分にあります。
品物情報 | 買取相場 |
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マイセン インディアンフラワー カップ&ソーサー3客 | 55000円 |
マイセン アンティーク コーヒーポット | 72000円 |
マイセン サマーナイトドリーム プレート | 98000円 |
マイセン アラビアンナイト プラーク(陶板画) | 15万円 |
マイセン スノーボール花瓶 | 38万円 |
置物・彫刻・フィギュリン
西洋アンティークとして数えられる置物や彫刻類も非常に幅広く、例えば「ブロンズ像」「大理石像」や「フィギュリン」あるいは珊瑚や象牙で作られた彫刻などもあります。
こうした置物や彫刻の鑑定ポイントとしては「作家」「大きさ」「造形の細かさ」などが挙げられます。
「フィギュリン」とは陶磁器で出来た置物のことを指し、メーカーとしては「マイセン」「リヤドロ」「ロイヤルコペンハーゲン」などのフィギュリンが有名です。フィギュリンで古いものになると欠け・ヒビ等のダメージが見られる物もありますが、そうしたダメージを遥かに上回る買取価値がある場合も多いです。
また、大理石やブロンズ像などは、作者不明の場合でも高い価値を持っている場合がありますので、こちらも専門家による査定を受けることを推奨します。
ここがポイント!
フィギュリンなどのアンティーク品は、作品の目立たない箇所に「バックスタンプ(工房の名前)」「作者のサイン」が入っている場合があります。
製造元を特定する重要な箇所なので、骨董品買取業者へ問い合わせる際はこの箇所の写真を撮影して添付しておくと親切です。
ただ、元々サインが入っていない彫刻も多いので、「サインが見当たらない=価値がない」というわけではありません。
参考までに、西洋アンティークの様々な置物や彫刻の買取相場を紹介します。
品物情報 | 買取相場 |
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マイセン 置時計(高さ:約28.8cm) | 15万円 |
ラリック ガラス像(高さ:約19.8cm) | 22万円 |
アレクサンドル・モルロン ブロンズ像(高さ:約30.5cm、幅:約61.6cm) | 7万円 |
大理石像 作者不明(高さ:約81.6cm) | 45万円 |
ジャン・アントワーヌ・ウードン ブロンズ像(高さ:約135cm) | 12万円 |
ブロンズ像
ブロンズ像とは銅で出来た彫刻のことで、西洋アンティークの分野でも多くのブロンズ像が取引されており、1m前後の大型のものや「スタチュー」と呼ばれる数十cmの小立体像まで様々です。
ブロンズ像は高額なものは非常に高額で取引されることでも知られ、例えば世界的なオークションでは、ジャコメッティ作の「歩く男」というブロンズ像が約94億円で落札されましたし、2009年でもエドガー・ドガ作の「14歳の小さな踊り子」というブロンズ像が約17億円で落札されています。
もちろん、ここまでいかなくとも、例えば数万円~数十万円の買取価格が付くようなブロンズ像なら、普通の家庭が所持している割合もかなり高いです。
ここが注意点!
ブロンズ像は本体さえあれば簡単に複製できるので、複製品やレプリカも多く出回っています。
骨董品買取という観点から言っても、幾体もある複製品よりも1点物の作品の方が価値が高く、高価買取が期待できます。
ただ、複製品だからと言って買取価格が付かないわけではありませんし、そもそも本物か複製品かどうかの見分けもかなり難しいので、ブロンズ像の価値を知りたいときは、まずプロの意見を聞くことをおすすめしています。
参考までに、西洋アンティークの様々なブロンズ像の買取相場を紹介します。
ブロンズ像の鑑定はかなり複雑ですので、下記の詳細ページでもブロンズ像の買取について詳しく紹介しています。
品物情報 | 買取相場 |
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ジョルジュ・ヴァン・デル・ストラテン作 女性像(高さ:約59cm) | 5万円 |
マチュラン・モロー作 ブロンズ像(高さ:約65cm) | 75000円 |
カリエ=ベルーズ作 貴婦人像(高さ:約78cm) | 7万円 |
中村晋也作 ブロンズ像(高さ:約90cm) | 85万円 |
富永直樹作 ブロンズ像(高さ:約58cm) | 18万円 |
ペルシャ絨毯
ペルシャ絨毯とは、その名の通りペルシャ(現在のイラン)周辺で作られる絨毯のことです。ペルシャ芸術を代表する優れた美術工芸品で、日本でもバブルの頃に流行して多数が輸入されました。
ペルシャ絨毯は「生産に非常に手間が掛かる高級品」かつ「経年によって希少価値と美しさが高くなる」という傾向があり、アンティーク市場でも注目されている分野のひとつです。
ここがポイント!
ペルシャ絨毯には偽物やコピー品が多く出回っていますので、自分で価値を100%判断してしまうのは避けた方が良いです!
例えば、名を入れるに値するような立派なペルシャ絨毯が完成すると、制作者の名が織り込まれる場合があるのですが、サインが入っている=高額品という分かりやすい指標が出来てしまったので、本物のペルシャ絨毯に、あえて偽のサインを入れて流通させているような品物もある程です。
ペルシャ絨毯を正しく鑑定するには専門知識や経験も必須ですので、やはりプロでなければ正しい鑑定は不可能です。
参考までに、様々なペルシャ絨毯の買取相場を紹介します。ペルシャ絨毯の価値については以下の詳細ページでも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
品物情報 | 買取相場 |
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ペルシャ絨毯 マラゲ産(240cm×230cm) | 58000円 |
ペルシャ絨毯 タブリーズ産(135cm×105cm) | 8万円 |
ペルシャ絨毯 クム産(103cm×74cm) | 25万円 |
ペルシャ絨毯 ケルマン産(230cm×143cm) | 33万円 |
ペルシャ絨毯 トルクメン産(192cm×125cm) | 5000円 |
オルゴール
昔の古いオルゴールもアンティーク品として高く評価されていて、骨董品市場でも数多くが取引されています。
ただ、ひとくちに古いオルゴールといっても「数多くの櫛歯で複雑な音色が演奏できるもの」「曲の交換が出来るもの」「コインを入れたら仕掛けで動くもの」など仕掛けも様々で、買取価格も技巧の複雑さや希少価値によって大きく異なります。
ここがポイント!
オルゴールを鑑定するには、アンティーク品としての歴史的価値への理解はもちろんですが、中身の構造や状態への知識も必要になります。
査定のレベルも各業者によって異なりますので、オルゴールのような複雑なアンティーク品を買取に出す際には、出来れば複数の買取業者で相見積もりを取ることをおすすめしています。
現在もオルゴールは蒐集品として好まれ、数万円~数十万円の買取価格が期待できる品物も多いので、価値が不透明なまま処分したり、本来の価値に見合わない安値で売却してしまうのはあまりおすすめできません。
また、オルゴールは「中身の技巧」「工房名」などの情報が見た目から分かることも多いので、メール査定(写真査定)との相性も良いです。
では、参考までに様々なオルゴールの買取相場を紹介します。オルゴールの価値や鑑定については以下の詳細ページでも詳しく紹介していますので、併せてご覧ください。
品物情報 | 買取相場 |
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リュージュ社 シリンダーオルゴール | 25000円 |
ポーター社 マルケットリー装飾ディスクオルゴール | 48万円 |
メルモードフレール社 マルケットリー装飾シリンダーオルゴール | 30万円 |
ポリフォン社 ディスクオルゴール | 58000円 |
デュコモンジロー社 シリンダーオルゴール | 12万円 |
高く売れる西洋アンティークの特徴
西洋アンティークといえども様々な種類があり、かつそれぞれの分野での専門知識も必須ですので、やはりプロでなければ正しい鑑定は不可能です。
ですが、高く売れる西洋アンティークにはある程度の共通点がありますので、そちらも紹介していきます。
価値ある西洋アンティークか判断する3つのポイント
- 鑑定書の有無の確認
- 作品の「サイン」「スタンプ」の有無を確認
- 金彩装飾や素材など、アンティーク品の”作り”をチェック
鑑定書の有無の確認
まず、画像のような「鑑定書」が付いている西洋アンティークになると、ある程度の買取価格が付く場合が多いです。
鑑定書とは「骨董品・アンティーク品の真贋や品物名」などを「第三者機関にお金を払って書いてもらう」ものです。(※発行元は一定ではないので、上記の鑑定書画像とは異なる場合も多いです。)
鑑定書があるということは、言わば”第三者機関による価値の証明を受けている”ということになりますので、そうした骨董品は市場でも好まれやすく、買取価格も上がりやすくなります。
また、鑑定書の作成を依頼するにもお金が掛かるので、いわば”わざわざ鑑定書を作るだけの価値があるアンティーク品”とも言えますので、必然的に高価買取の期待値も上がります。
作品の「サイン」「スタンプ」の有無を確認
作家物や有名な工房の作品になると、目立たないところに「作家サイン」「工房のスタンプ」などが入っている可能性があります。アンティーク食器だと、画像のように食器裏面に記されていることが多いです。
こうしたサインやスタンプが入ったアンティーク品=有名な工房の作品という可能性が高いので、価値ある作品の可能性も含まれます。例として挙げた画像のスタンプは「マイセン」という陶磁器メーカーのものです。
(※ただ、あえてサインを入れていない作品も多くありますので、サインの有無だけで価値を決めてしまうのはおすすめ出来ません。)
金彩装飾や素材など、アンティーク品の”作り”をチェック
これはあくまで”高く売れる傾向が見られやすい”という大まかなポイントですが「凝った装飾が施されていたり、金彩や高級素材が使われているアンティーク品」などは買取価格も高額になりやすいです。
主に西洋アンティークにおける陶磁器製品などによく見られる傾向ですが、こうした高級素材や手間暇かけた造形の品は「大量生産されず、1点1点気合を入れて作った物」であることが多いです。
そのため、アンティーク品としての希少性も高く、高価買取に繋がりやすい傾向があります。
これら3つのポイントに当てはまっているか確認するだけでも、ある程度高く売れる西洋アンティークかどうか判断することは出来ます。
特に鑑定書はついていないアンティーク品が多いので、もし鑑定書が確認できれば高価買取の期待値はかなり上がります!
ここが注意点!
3つのポイントに該当するアンティーク品だとしても、偽物・贋作などの可能性もあるので、絶対に高く売れるわけではありません。逆に、3つのポイントに該当しなくても高く売れるアンティーク品の可能性も十分にあります。
価値・買取価格が気になる西洋アンティークを持っている場合は、まずは骨董品買取業者の無料査定を活用することをおすすめします。
西洋アンティークを高く売る為のコツと注意点
西洋アンティークを高く売るための最も優れたコツとしては、やはり「西洋アンティークの相場をある程度把握しておくこと」に尽きます。
相場さえ把握出来ていれば、例えばヤフオクやメルカリなどで個人売買を行うにしても、あるいは好みの買取業者へ売るにしても、不当に安く売ってしまって損するケースは避けられるためです。
ですが西洋アンティークの鑑定は非常に複雑で、専門知識を備え、かつ常日頃から市場に出入りしているようなプロでなければ価値を見極めるのは不可能です。
そのため、素人でも簡単に買取相場を把握する方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者に相見積もりを依頼して、買取相場と作家作品かどうかを把握する方法を推奨しています。
素人でも簡単に大体の買取相場を把握できますし、さらに専門家からどういう作品なのかも教えてもらえます。
また、複数の買取業者に依頼することで、買取業者ごとの価格差を含めた価値を知ることが出来ます。問い合わせ内容は使い回しできるので手軽で、実際に買取に出す際にも高く売れる業者が一目で分かりますので、アンティーク品の価値を知るにはおすすめの方法です。
ここが注意点!
相見積もりを取る際の注意点として「よくわからない買取業者に依頼するのは避ける」ことが挙げられます。悪質な買取業者にあたってしまうと、どんな骨董品でもガラクタ扱いしてタダ同然の価格で買取しようとしてきますので、本来の価値が分かりにくくなります。
西洋アンティークの鑑定・売却のおすすめ業者は?
西洋アンティークは間口が広く、一般的にも広く流通していたため「家の片付けの際にアンティーク品が物置から見つかった」というケースも多いです。
西洋アンティークの価値は非常に複雑で、一見高級そうに見えてもあまり価値がないものもありますし、逆に「ただ古いだけに見えても高い価値を秘めたアンティーク品」も数多くあります。
知識がないとこうした価値を見極めるのは難しく、本来は価値があったのに「価値がないだろう」と勘違いして捨ててしまっては非常にもったいないので、買取業者側も「気になるアンティーク品が見つかればまず相談を」とアピールしています。
「捨てようと思っていた西洋アンティークに数万円の買取価格が付いた」ということも十分にあり得ますので、価値が気になるアンティーク品なら、当サイトでイチオシの「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談をしてみる事をおすすめします!
西洋アンティークの買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、西洋アンティークの買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「西洋アンティークの買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる西洋アンティークが見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
西洋アンティーク買取についてまとめ
西洋アンティークは個人が保有している割合も高く、資産家が大規模なコレクションを形成していることもあれば、個人が好きな物だけを集めた小規模なコレクションを作っている場合も多いです。
特に、価値がないだろうと勘違いされやすいのが「個人のコレクション」で、周りにはどれほどの価値があるか分からなく、かつ「家にそんなお宝があるわけがない」という思い込みの処分を検討していた話も聞きます。
古そうな西洋アンティーク品であれば必ず価値が付くというわけではありませんが、鑑定を受けた結果「有名な工房の物」や「貴重な作家作品」「アンティークとしての希少性が高く評価されるもの」だと判明すれば、単体で数十万円単位の買取価格が付くことも珍しくありません。
逆に、有名なアンティーク品には高い価値が付くゆえに「偽物や贋作が多い」といった注意点も挙げられますので、価値を100%自己判断してしまうのではなく、まずは信頼できる骨董品買取業者への相談をおすすめします!