文鎮とは、書道の際に紙が動かないように抑えておく重しのことで、用途としては西洋の「ペーパーウェイト」と同じものです。
文鎮は一見、価値があるのか非常に分かりにくい品物ですが、実は骨董品として高値が付くものも多く、高名な作家物や中国骨董の文鎮が数十万円で取引されることも多いです。
現に、有名テレビ番組なんでも鑑定団でも「氷見晃堂」という木工作家の文鎮に、18万円という高額な鑑定価格が付いています。
ですが、ただ「文鎮に価値がある」と言われただけでも、具体的にどんな価値があるのかはピンと来ないかとは思いますので、このページでは文鎮の買取相場や鑑定のポイント、高く売れやすい文鎮の特徴なども分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
文鎮を正確に鑑定するのはやはりプロでなければ無理なので、価値を100%自己判断に頼ってしまうのはおすすめしません。
特に文鎮の場合は「骨董品」「作家物」「中国骨董」「西洋アンティーク(ペーパーウェイト)」など種類も様々で、高価買取に至る理由も品物によって異なります。
また、高額な骨董品ほど市場の影響を受けて買取相場が変わりやすいので、正しい鑑定価格はプロでなければ絶対に分かりません。
そのため、このページで得た鑑定情報と並行して、骨董品買取業者の無料メール査定などを利用し、プロの目からみた正しい価値も調べておくことをおすすめします。
当サイトでもおすすめ骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら、完全無料で相談や査定を受けつけていますので、買取価格が気になる文鎮があれば、まずは相談してみることをおすすめします!
目次
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書道具の「文鎮」について
文鎮は書道具の一種で、紙を押さえておく重しの役割をするものです。
書道は元々中国の文化で、いつ頃か文鎮が使われだしたかは定かではありませんが、美術館では15世紀頃に作られた中国の文鎮が所蔵されていたり、骨董品市場でも清代(1616年~1912年)の中国文鎮が多く流通していますので、少なくともそれ以前から書道具として用いられていたと推測できます。
また、西洋アンティークにおけるペーパーウェイトは、1840年代に貴族や上流階級の間で手紙を書くことが流行し、さらに当時のガラス芸術の発展も相まって生まれた品物です。
中国や日本の文鎮、西洋のペーパーウェイトや近代の作家物なども、価値があるものは大抵は骨董品買取で買取可能なので、歴史的分類による買取の可否はさほど気にする必要はありません。
高く売れる文鎮作品とはどんなもの?
文鎮は様々な国で色々な素材で作られたため、鑑定のポイントも品物によって大幅に異なり、買取価格も「制作地」「年代」「素材」「作家」など、複合的な要素を見たうえで決定していきます。
そのため「古代中国で作られた貴重な骨董品だから」「バカラのガラスで作られているから」「有名な作家が作った文鎮だから」など、高価買取に至る理由も様々です。
ここが注意点!
前述したように、文鎮の作品を鑑定するのは知識のある人間でないと難しく、かつ品物ごとに価値や鑑定価格も大きく変わります。
また、特に中国骨董などの価値が高い分野においては、素人では見分けが付かないほど精巧に作られた偽物や贋作も数多く存在し、うまく本物に紛れて流通していることも多いです。
骨董品買取業者だと真贋判定も含めた査定結果を出してくれるので安心ですが、本物かどうか分からないままヤフオクやメルカリなどで売ってしまうのはあまり推奨できません。
もちろん「遺産相続で受け継いだ文鎮」「骨董品好きの人が高値で購入した」「有名な作家物の文鎮」などの由緒ある品物になってくると、数十万円単位で取引されるような高級品も多くなってきます。
ですが、こうした骨董品や美術品の価値は非常に分かりにくく、普通の物に紛れて保管されている場合も多いので、例えば数万円などで売れるような文鎮であれば、普通のお家から見つかるような可能性も十分にあります。
現に「価値があるのか分からなかった品」「家に呼んだ買取査定士の人についでに見てもらった」などの骨董品に数万円~数十万円の買取価格が付くことも全く珍しくありません。
では、ここからは具体的にどんな文鎮にどれくらいの買取価格が付くのかも紹介していきます。
文鎮の買取相場と価値について
ここでは、文鎮の買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
象嵌文鎮(作:灰外達夫)
骨董品市場でよく取引される文鎮の種類として、まず「作家物」が挙げられます。
「文鎮の専門作家」の作品というわけではなく、陶磁器の作家や木工作家などが作品のレパートリーのうちのひとつとして作っている場合が多いです。
こちらは「灰外達夫」という木工作家が手掛けた象嵌の文鎮で、買取相場としてはおよそ15000円~4万円前後までの買取価格が期待できます。
他、文鎮を手掛けている作家としては、陶芸家の「加藤唐九郎」や「富本憲吉」「辻常陸」、鋳金工芸作家の「香取正彦」「大島如雲」、彫刻家の「朝倉文夫」など数多くが挙げられます。
和田玉文鎮
書道は中国発祥の文化で、古代中国では書道具のことを”文房四宝”と呼び、皇帝や富裕層、文人のために数多くの豪華な書道具が作られました。
こちらは中国・清代(1616年~1912年)に作られた「和田玉」の文鎮で、買取相場としてはおよそ20万円~25万円前後が期待できる品です。
和田玉とは、中国新疆ウイグル自治区の和田地区(ホータン地区)で採れる翡翠のことで、地名から「和田玉」あるいは「ホータン玉」と呼ばれます。
中国で採れる和田玉・独山玉・岫岩玉・緑松石の4種は”中国四大玉石”と呼ばれるのですが、和田玉はその中でも最高の玉とされており、価値は非常に高いです。
ただ、その分偽物も多く流通していて、崑崙玉など色味が似た石を和田石だと称している場合もありますので、査定・鑑定を受けていない品には注意が必要です。
中国骨董の分野では元々価値が高い文鎮が多く、そのうえ近年の中国骨董ブームに相まって相場も上下を繰り返していますので、「中国骨董かも?」と思う文鎮があれば、まずは無料メール査定などでプロの意見を聞いておくことをおすすめします。
ペーパーウェイト(作:ラリック)
文鎮は西洋では「ペーパーウェイト」と呼ばれ、こちらも骨董品や美術品として高い価値で取引されるものが多いです。
こちらは「ルネ・ラリック」という工芸家が手掛けたガラス製のペーパーウェイトで、買取相場としてはおよそ12万円~18万円前後が期待できる品です。
西洋では貴族間における手紙文化の流行に伴って、こうしたガラスや陶磁器のペーパーウェイトが多く作られ、「バカラ」「ラリック」「カルティエ」「マイセン」などの工房が豪華絢爛な作品を多く残しています。
高く売れる文鎮の特徴と5つの鑑定ポイント
文鎮は価値の付き方が品物によって異なりますので、「人気の高い中国骨董だから」「素材の希少性を高く評価」「高名な作家物だから」など、高価買取に至る理由も多岐に渡ります。
それぞれで骨董品・美術品としての評価も違うので、鑑定は多方面への知識がないとかなり難しく、素人で正しい買取価格を算出するのはまず不可能です。
ですが「高く売れやすい文鎮」にはある程度の共通点が見られることが多いので、ここでは骨董初心者でも判断しやすい5つの鑑定ポイントを紹介していきます。
価値のある文鎮か判断する5つの鑑定ポイント
- 文鎮に「鑑定書」が付いているか
- 文鎮の「素材」をチェック
- 文鎮の「作家」「工房(ブランド)」などを確認
- 文鎮の「付属品」をチェック
- その他の書道具も一通り確認
文鎮に「鑑定書」が付いているか
鑑定書とは、骨董品の種類や真贋などを「第三者機関に鑑定」してもらい、その結果を「お金を払って書面に残してもらう」ものです。
法人格の鑑定機関も複数ある他、作家なら所定鑑定人が居たりなど様々な発行元がありますので、上記の鑑定書画像とは異なる場合も多いのですが、まず「鑑定書」が付いているような文鎮になると、高く売れる可能性は上がります。
このような鑑定書が付属している文鎮だと、「鑑定書がある=第三者機関による価値が証明されている」という意味になり、市場に出た際も好まれやすいので、比例して買取価格も上がりやすくなります。
また、鑑定書を発行してもらうにも数万円の費用が掛かりますので、いわば「わざわざ鑑定書を発行しておくだけの価値がある文鎮」だとも言えますので、高価買取の期待値も上がります。
文鎮の「素材」をチェック
文鎮の中には「翡翠」「珊瑚」「象牙」「水晶」「金・銀」などの高級な素材で出来たものがあります。
こうした品物になると素材としての価値も評価されますので、買取価格も高額が期待できます。
ですが、素材を見て価値を判断するのは非常に難しく、例えば樹脂だと思い込んでいたものが翡翠や水晶だったり、何の変哲もない木材に見えていたとしても「黒檀」「紫檀」あるいは「埋もれ木」などの高級木材である可能性もあります。
(ただ、素材から価値を見るのはプロでないと非常に難しいです。鑑定書などに素材が記されていることも多いので、そうした記載情報をチェックして判断することをおすすめします。)
「作家」「工房(ブランド)」などを確認
加藤唐九郎や灰外達夫などの「作家物」、あるいはバカラやマイセンなどの「ブランド物」「工房作品」だと、その作家や工房のネームバリューも買取価格に影響する要素になります。
例えば「マイセン」は全て手描きで知られるドイツの陶磁器工房の名で、熱心なコレクターも多く、その価値の高さゆえに上手く作られた偽物や贋作も数多く出回っているほどです。
そうしたマイセンの文鎮(ペーパーウェイト)だと、人気の高さゆえに市場に出た際も好まれやすいので、数万円単位の買取価格が付くことも多いです。
また、骨董品買取というと「古いものでなければいけない」という思い込みがあるかも知れませんが、希少性が評価されて買取価格が付くこともあるので、新しいペーパーウェイトでも高値で売れることがあります。
例えば、シルバーアクセサリーで有名な「クロムハーツ」や、腕時計ブランドの「パテックフィリップ」なども記念品としてペーパーウェイトを手掛けていて、そうした品物もコレクターが好むため数万円の買取価格が付くことも多いです。
文鎮の「付属品」をチェック
文鎮などの小さめの骨董品だと「箱」や「袋」に入っている場合も多いのですが、そうした付属品に記載されている事柄から情報が読み取れる場合があります。
例えば、文鎮が入っている箱に作品名や作家名が書かれている場合も多いですし、新しい作品ならば一緒に説明書や保証書などが入っている場合もあります。
また、以前の所有者が作品詳細についてのメモ書きを残していたり、手書きの鑑定書類や鑑定シールなどが付いている場合があります。
プロになると付属品から大体の経年具合や鑑定のヒントを得ることも出来るので、文鎮に付属品が付いている場合もきちんと確認し、査定の際には一緒に見せることをおすすめします。
また、これは小型の骨董品全般に言えることですが、やはり価値の高い品物はきちんと箱や袋に仕舞われている場合が多いです。
これは購入当時の箱がそのまま残されていたり、あるいは後付けで用意されているなど様々なケースがありますが、箱や袋に入っている=丁寧に扱われていた品だということが言えますので、こちらも高価買取が期待できる要素のひとつです。
その他の書道具も確認
文鎮の他にも「筆」「硯(すずり)」など、他の書道具が揃っている場合は、そちらも一式確認しておくことをおすすめします。
例えば、その他の書道具が中国骨董ならば、文鎮も同じく中国骨董で揃っている可能性も高いのですが、特に中国骨董は近年のブームで相場の上下があったため、高価買取の期待値も上がります。
他の書道具の詳細が分からなくても「中国っぽい装飾が入っている」「かなり古そうな硯もある」など、見た目から判断できる情報だけでもチェックしておくことを推奨します。
また、文鎮以外にも骨董品として高く売れる書道具は多いので、「文鎮はそれほど値段が付かなかったが、その他の書道具にかなり高い買取価格が付いた」というケースも十分ありえます。
上記のそれぞれ5つのポイントに該当するか確認しておくだけでも、ある程度価値がある文鎮かどうかの目星は付けられます。
ですが、これらの項目を見ただけでは正しい価値まで判別することは難しいので、価値が気になる文鎮があれば、まずは骨董品買取業者の無料査定を活用して正しい価値を確認しておくことをおすすめします。
ここが注意点!
書道具は価値が高いものは非常に高額で取引されるため、よくできた偽物や贋作なども多くが流通しています。
上記のポイントに当てはまっている文鎮だったとしても、必ず高く売れるという保証が出来るわけではありませんし、逆に、上記のポイントに1つも該当していなかったとしても、高く売れる文鎮だったという可能性も十分にあります。
こうした骨董品や古道具の類は価値が非常に分かりにくいため、価値が分からない文鎮をお持ちの場合、まず骨董品買取業者などのプロの意見を聞くことをおすすめします。
骨董品買取業者も「価値が分からない品でもまずは相談してください」と言っていますし、メール査定なら大した手間も掛からずに買取価値が分かりますので、安心して依頼して大丈夫です。
文鎮を高く売る為のコツと注意点
文鎮を高く売るための一番のコツは、やはりお持ちの文鎮の相場をある程度把握しておくことに尽きます。
相場さえきちんと分かっていれば、ヤフオクやメルカリなどで個人売買を行うにしても、買取業者へ売却するにしても、本来より安すぎる値段で売ってしまって損するようなケースは避けられるためです。
また、価値の高い骨董品には偽物や贋作が付きものですので、真贋が分からないままオークションなどで売ってしまうことはあまり推奨できませんし、誤った価値がトラブルに発展する可能性も挙げられます。
ですが、文鎮の価値を見極めるのは難しく、専門家でなければ正しい買取価格を算出するのはほぼ不可能です。
そのため、素人でも簡単に文鎮の相場を調べる方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者へメール査定を依頼して、買取相場と作品詳細を把握することをおすすめしています。
メール査定なら正確な買取相場が簡単に分かりますし、写真も添付することが出来るので、詳細が全く分からないような骨董品であっても、撮影して送るだけで簡単・手軽にプロの査定を受けることが出来ます。
無料で色々な相談が出来たり、専門家からどんな作品なのかも気軽に教えてもらえるので、価値が分からない文鎮をお持ちであれば、まずは骨董品買取業者の無料メール査定を利用することをおすすめします!
ここがポイント!
骨董品のような相場が不明瞭な品物の場合は、買取価格を比較するという意味合いでも「複数の買取業者へ問い合わせる」ことを推奨しています。
特に書道具の分野は価値がかなり高いものも多いのですが、同時に鑑定も複雑になりますので、業者ごとの査定レベルも買取価格に影響する大きなポイントになります。
いくつかの買取業者にメール査定を依頼することで、大体の買取相場も簡単に把握できますし、問い合わせ内容は使い回しできるのでさほど手間も掛かりません。
メール査定を依頼することで買取業者ごとの買取価格差も分かるので、実際に買取に出す際も、高く売れる買取業者が簡単に分かります。
文鎮の鑑定・売却のおすすめ業者は?
文鎮の査定の際には「素材」「作家」「制作年代」や「希少性」など、現物そのものから価値を判断する必要があるため、正しい買取価格を算出しようと思うと、やはりその道の専門家でなければ難しいです。
こうした書道具の中には骨董品として価値が高い品物も多く、高額なものは非常に高く売れるので、本来の価値を知らないまま処分してしまうと非常にもったいないです。
価値が分からない文鎮があれば、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談してみることをおすすめします。
文鎮の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、文鎮の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「文鎮の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる文鎮が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
文鎮買取についてまとめ
文鎮やペーパーウェイトは装飾の自由度が高く、ゆえに素材やデザインも様々な品物が作られてきました。
もちろん価値もピンキリですが、希少価値が高い文鎮の中には数十万円単位の価値が付く品物も多く、骨董品の分野でも数多くが取引されています。
古そうな文鎮なら必ず価値がある、というわけではないのですが、鑑定の結果「有名な作家が作った文鎮」「貴重な中国骨董」「コレクターが多く、人気の高い西洋アンティーク品」などと判明すれば、文鎮1点で数万円~数十万円単位の買取価格も期待できる程です。
ただ、価値を100%自己判断のままで個人売買を行うと、不当に安く売ってしまって損したり、誤った価値によってトラブルに発展する可能性もあります。
そのため、価値が分からない文鎮があれば、まずは信頼できる骨董品買取業者に相談してみることをおすすめします。
このページで紹介している「福ちゃん」と「日晃堂」は、メール査定や気軽な相談、買取成立またはキャンセルに至るまで全て無料で利用できます。
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