骨董品市場でも注目を集めているのが、海から採れる「珊瑚」です。
日本では古くから珊瑚を宝飾品として扱っていて、珊瑚の原木をそのまま置物として鑑賞したり、あるいは彫刻や宝石に加工したものが流通しています。
特に現在の市場では”赤色の珊瑚”が注目されていて、ここ数年では特に中国や台湾の富裕層からの需要が高く、その2国の経済発展に伴い、10年前と比べると約10倍ほども相場が上がっています。
昔に作られた珊瑚製品も相場高騰によって再評価されるようになり、当時の購入価格の何倍もの値段で売れることも珍しくなく、数百万円で取引されるような品も多くなっています。
ただ、ひとくちに珊瑚といっても価値が付きやすいもの・付きにくいものがありますので、このページでは珊瑚の種類を元に、どのような珊瑚に買取価格が付きやすいのかも分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
珊瑚は種類にもよりますが、昔と比べて相場が10倍以上になっているものもあるので、「昔に安くで買ったものだから」と言って粗末に扱ってしまうのは勿体ないです!
ただ、珊瑚の価値は詳しい方でないと正しく見れない可能性が高いので、自己判断に頼るのは避け、プロの査定員に相談しておくことをおすすめしています。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら完全無料で利用できますし、相談やメール査定のみでも受け付けているので「まずは相談だけしてみたい…」という方へもおすすめです!
目次
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珊瑚について
買取価格・価値は高いの?
珊瑚の買取価格は、上述したように現在かなり高騰しています。まさに「珊瑚を売るなら今」という状態で、一般家庭に眠っていた珊瑚のネックレスが数百万円で買取されるようなケースも存在します。
実は日本産の珊瑚には良質なものが多くあり、特に高知県の土佐で採れる「赤珊瑚」や「血赤珊瑚」が有名です。「赤珊瑚」とはそのまま赤色の珊瑚のことを指し、その中でも特に深い色合いのものが「血赤珊瑚」と呼ばれます。
特に血赤珊瑚は中国や台湾の富裕層から人気が高く、さらに相場高騰によって投資目的での買い占めが行われたこともあり、10年前と比べると10倍ほども相場が上がっています。
ただ、珊瑚は赤色だけでなく様々な色のものがありますので、まずは骨董品市場でよく取引される珊瑚の種類を「色別」で紹介していきます。
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血赤珊瑚
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赤珊瑚
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桃珊瑚(ボケ珊瑚)
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白珊瑚
珊瑚で高く売れる種類はどれ?
市場で流通している珊瑚の色を種類に分けて紹介しましたが、この中で最も高く売れるのが「血赤珊瑚」です。前述したように数百万円で売れるものも珍しくなく、昔に購入した価格の何倍もの値段が付くケースも多いです。
珊瑚は基本的に「色」「グレード」「グラム数(重量)」などのポイントから買取価格が算出されます。
ですが、珊瑚の彫刻などになってくると「作家」「骨董品としての希少価値」なども鑑定ポイントに含まれますので、鑑定は複雑化してきます。
ここがポイント!
もちろん、赤色以外でも高額で取引される珊瑚製品は多くあり、ここ10年以内の市場では桃珊瑚の置物が約350万円、白珊瑚の置物も70万円前後で取引された事例があります。
血赤珊瑚・赤珊瑚以外でも高く売れる場合もあるので、色だけを見て価値を自己判断してしまうのは避け、専門家に鑑定・査定をしてもらうまでは大切に保管しておくことをおすすめしています。
珊瑚は鑑賞用の置物や彫刻の他、ネックレスや指輪、着物の帯留めなどに加工されているものも多いです。
単純に素材価値だけで買取価格が決まる場合もあれば、骨董品としての価値が評価され、素材価値にプラスアルファでの買取価格が付く場合もあります。
では、実際に様々な種類の珊瑚がどれほどの買取価格になるのかも続けて紹介していきたいと思います。
珊瑚の買取相場と価値について
では、珊瑚の種類ごとに買取相場や鑑定価値について解説していきます。
血赤珊瑚
「血赤珊瑚」とは、赤色の珊瑚の中でも特に深い色合いのものを指し、色調が深いほど価値も比例して高くなります。
主に日本近海の小笠原列島や五島列島周辺で採れるのですが、例えこの地域で採れた珊瑚であっても、赤色が薄い個体であれば下記の「赤珊瑚」に分類されることもあります。
血赤珊瑚は中国・台湾などの富裕層が好んで購入するのですが、中国内では珊瑚の採取が禁止されていて、台湾周辺でも収穫量が激減しているため、日本産の珊瑚が注目され、相場が高騰しています。
一時は珊瑚を求め、日本へ大量の密漁船が来ていたことも記憶に新しいのではないでしょうか。
品物情報 | 買取相場 |
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血赤珊瑚原木(高さ:約15.2cm、幅:約24.5cm) | 85万円 |
血赤珊瑚置物 中国骨董(高さ:約18.9cm、幅:約14.6cm) | 36万円 |
珊瑚ブローチ(メレダイヤ装飾)(珊瑚部分高さ:約4.0cm、幅:約3.2cm) | 150万円 |
赤珊瑚
赤色の珊瑚全般を「赤珊瑚」と呼びますが、日本で採れたものもあれば、イタリアやフランスなどの地中海で採れるものも存在します。
日本産の赤珊瑚だと「フ」と呼ばれる白いムラが出やすいのですが、地中海産の赤珊瑚になるとフがなく均一な色合いのものが多いです。
赤珊瑚は日本以外でも採れるため希少性は血赤珊瑚に劣りますが、グレードや状態など品物によっては高額で売れる場合も多いです。
ただ、血赤珊瑚と赤珊瑚の見分けはプロでないと難しいので、価値の自己判断はあまりおすすめしていません。”赤い珊瑚”の品を見つけた場合、まずはプロの判断を聞いてみることをおすすめしています。
品物情報 | 買取相場 |
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赤珊瑚原木(高さ:約30.8cm/高知県産) | 65万円 |
古市光富 赤珊瑚彫刻(高さ:約8.0cm、幅:約18.2cm) | 72万円 |
赤珊瑚ネックレス(総重量:48.7g) | 18万円 |
桃珊瑚(ボケ珊瑚)
桃珊瑚とは日本近海で採れるピンク色の珊瑚のことで、血赤珊瑚・赤珊瑚に比べると比較的大きく成長します。1メートルを超えるような大きな原木も多いため、1本あたりから採れる量も多いです。
桃珊瑚も色の出方やグレードで買取相場が変動し、均一な薄桃色のものは「エンジェルスキン」あるいは「本ボケ」と呼ばれ希少価値が高いです。
血赤珊瑚や赤珊瑚ほどの高騰ではありませんが、質の良い桃珊瑚の相場も上昇しており、個体にもよりますが以前の倍ほどの値段で取引されることもあります。
品物情報 | 買取相場 |
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谷口康隆 桃珊瑚彫刻(高さ:約37.4cm) | 32万円 |
桃珊瑚原木(高さ:約22.1cm、幅:約35.3cm) | 48000円 |
桃珊瑚ネックレス(総重量:約90.8g) | 18万円 |
白珊瑚
白珊瑚は白色の珊瑚で、南シナ海、沖縄近海などに分布しています。
真っ白なものから淡い桃色が混ざったもの、セピア色まで幅広い色調がありますが、特に均一な純白のもの、あるいは東シナ海で採れる象牙色のものは重宝されます。
品物情報 | 買取相場 |
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前川泰山 白珊瑚彫刻(高さ:約15.8cm) | 4万円 |
須賀眞 白珊瑚彫刻2体(高さ:約6.1cm、幅:約2.9cm) | 12万円 |
白珊瑚彫刻 中国骨董(総重量:約815g) | 8万円 |
高く売れる珊瑚を見分けるポイント
珊瑚の価値は時価によっても大きく変動しますので、珊瑚の正確な買取相場を算出するのは、常日頃から市場に関わっている人間でないとかなり難しいです。
ですが、高く売れる珊瑚かどうかをある程度判断出来るポイントはありますので、そちらを紹介していきます。
高く売れる珊瑚か判断する3つのポイント
- 色合い・状態・大きさの確認
- 作家物かどうかをチェック
- 鑑定書・証明書などの有無
珊瑚の鑑定ポイントは基本的に上記の3点が重視されます。他、「骨董品としての価値があるかどうか」も大切な鑑定ポイントになりますが、素人では判定が難しいのでここでは省きます。
色合い・状態・大きさの確認
珊瑚は天然物ですので、もちろん色合いや状態などの個体差があります。綺麗な状態で、かつ希少性が高いものほど高価買取が期待できます。
1.珊瑚の色(種類)の確認
珊瑚は色によって種類を分けることが出来、基本的には血赤珊瑚>赤珊瑚>桃珊瑚>白珊瑚の順に高価買取が期待できます。
2.グレード・状態の確認
珊瑚には色ムラや白濁がある個体も多く、均一な色合いのものは稀です。色合いが均一で整っているほど鑑定評価も上がりやすくなります。
(色合いの深みや均一さ、表面の照りなどを総合した価を”グレード”と呼びます。)
例えば、白濁が混じっていてグレードの低い血赤珊瑚より、均一に色が出ている赤珊瑚の方が価値が高くなります。
また、ヒビや虫食い、枯れがないものが良しとされています。
3.珊瑚の大きさ・重量をチェック
珊瑚は素材価値も評価される骨董品ですので、基本的に重量と買取相場は比例し、重ければ重いほど高価買取が期待できます。
また、血赤珊瑚などはそこまで大きく成長しない種類ですので、その中でも大きな原木となれば珍重され、希少価値が評価されます。
彫刻やネックレスなども同様で、重量が重く、珊瑚が使われている量が多いほど買取価格も期待できます。
作家物かどうかをチェック
珊瑚の彫刻になると、当然彫った人物が居ます。その人物が作家として有名であれば、「作家物」としての評価を受けることがあります。
珊瑚は素材だけでも価値がありますが、こうした彫刻が施されることによって作家物としての価値が生まれることがあります。有名な珊瑚作家を挙げると、日本では前川泰山や柴田晩仙、海外ではカルロ・パルラーティなどが有名です。
また、名のある珊瑚彫刻作家の元へは質の良い珊瑚が集まりやすいので、珊瑚自体の質も良いものが多いです。こちらも高価買取に繋がりやすい理由のひとつです。
作家物かどうかの確認は、まずは作品に箱があるか確認します。作家物であれば、箱の表面に作品名・作家名が筆で書いている「共箱」に入っている場合が多いので、もし共箱があれば、そちらの文字を読むことで確認できます。
共箱がなくても、付属品や保証書、立札などに作家銘が記してある場合もあります。
鑑定書・証明書などの有無
珊瑚製品の中には、「証明書」「鑑定書」「保証書」などが付いている品があります。
これらが付いていると、珊瑚の価値の客観的な証明にも繋がり、高価買取が期待できます。
ここが注意点!
上述のポイントに該当する珊瑚であっても、贋作・偽物などの可能性もあるため絶対に高く売れるわけではありません。
逆に、3つのポイントに該当しなくても高く売れる珊瑚の可能性も十分にありますので、価値が気になる珊瑚があれば、まずは骨董品買取業者などの専門家に無料相談することをおすすめします。
珊瑚を高く売る為のコツと注意点
珊瑚を高く売るための最も確実な方法は、やはり珊瑚の相場をある程度把握しておくことに尽きます。
相場さえ把握出来ていれば、例えばオークションやフリマアプリで売却するにも、あるいは好みの買取業者へ売るにしても、不当に安く売ってしまって損するケースは避けられるためです。
ただ、珊瑚の性質として「素材価値があり、時価で取引される」「色やグレードによって何倍も相場が違う」といった点が挙げられ、価値はかなり複雑化しています。
さらに作家物などは骨董品としての価値も鑑定する必要があるので、常日頃から市場に出入りしていて珊瑚の鑑定にも慣れており、かつ骨董品や美術全般に詳しくなければ、正しく価値を見られない可能性が高いです。
そのため、素人でも珊瑚の正しい相場を知る方法としては、2社以上の骨董品買取業者で相見積もりを依頼して、買取相場と作家情報を把握する方法をおすすめしています。
複数の業者に依頼することで素人でも大体の買取相場を知ることができますし、専門家からどういう作品なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめです。
問い合わせ内容は使い回し出来るので手軽ですし、買取業者ごとの価格差も把握できますので、珊瑚の買取において最も推奨している方法です。
ここが注意点!
相見積もりを取る際の注意点としては「よく分からない骨董品買取業者への依頼はやめておく」ことが大切です。
もし悪質な業者にあたってしまった場合、どんな価値ある骨董品でもガラクタ扱いしてタダ同然の価格で引き取ろうとしてきますので、不当に安く売ってしまって損する恐れがあります。
また、そもそもの鑑定眼もあるかどうか不明ですので、依頼するだけ時間の無駄になる可能性が高いです。
珊瑚の鑑定・売却のおすすめ業者は?
珊瑚は「素材としての価値」「骨董品・美術品としての価値」両方が評価されますので、ある程度の知識と経験がないと、価値を正しく鑑定するのが難しくなります。
ただ、前述したように珊瑚は相場が高騰していて、特に価値が高いものになると10倍ほど相場が上昇しています。
伴って、珊瑚が使われた骨董品の価値も再評価されるようになっていますので、「昔の古い品だから価値がないだろう」「価値が分からないから売るのはやめておこう」となってしまうのは、まさに宝の持ち腐れです。
「高く売れる珊瑚だったのに、知らないうちに処分してしまった…」となると非常にもったいないので、当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談してみる事をおすすめします!
珊瑚の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、珊瑚の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「珊瑚の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる珊瑚が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
珊瑚買取についてまとめ
珊瑚の価値は現在高騰していて、価値が高い血赤珊瑚などは以前の10倍以上もの値段で取引されることもあります。
日本は質の良い珊瑚が採れる地域として有名ですが、珊瑚を採るためには免許が必要なうえ各県での規制もあるため、大量に採ることは出来ません。
そのため昔の珊瑚製品も高値で取引されるようになり、骨董品市場でも注目されている分野のひとつです。
ですが、珊瑚の鑑定は経験のある方でないと難しく、価値を自己判断してしまった結果、本来の価値より遥かに安い値段で取引し、気付いた時には損をしていたという可能性もあります。
また、珊瑚にはよく似せて作られた偽物も多いので、個人売買などでもし偽物を売ってしまった場合、相応の責任が伴います。
珊瑚を売るなら、まずは手軽なメール査定からでも良いので、信頼できる骨董品買取業者へ相談してみることをおすすめします。