五月人形は「5月の節句を祝う人形」で、武者人形や兜、甲冑、桃太郎人形や金太郎人形まで数多くのバリエーションがあります。
五月人形は「1人にひとつ」もしくは「一家にひとつ」というのが原則としてありますので、中古のものは需要が低く、高く売れない場合も多いです。
ですが「有名な人形師の作品」「工房・ブランドの五月人形」なら骨董品・美術品としての価値が評価され、骨董品買取業者でも売れる場合があります!
例えば、TV番組なんでも鑑定団では古い武者人形に100万円という鑑定価格が付いた回がありましたし、「平田郷陽」は五月人形の類も多く手がける人形師ですが、1955年に衣裳人形の分野で人間国宝に認定されており、作品が数十万円単位で取引されるような作家です。
このページでは「五月人形」の買取相場や鑑定ポイント、高く売れやすい五月人形の特徴なども分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
五月人形の鑑定は非常に複雑ですので、素人が一見しただけではまず価値は分かりません。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「バイセル」と「買取プレミアム」なら、完全無料で相談・査定を受け付けているので、もし価値が気になる五月人形があれば手軽なメール査定などで相談する事をおすすめします!
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バイセル
坂上忍のテレビCMでもお馴染みの大手買取業者で、骨董品の買取も積極的に行っています。北海道から沖縄県まで幅広いエリアで買取対応を行っており、大手買取業者ならではの丁寧なサービスと安定した買取価格に定評があります。
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「五月人形」の概要と種類一覧
五月人形とは「端午の節句に飾る人形や飾り」のことを指します。兜や甲冑、弓などの武具を飾る場合もありますし、武者人形や桃太郎、金太郎などの人形の形をしたものまで様々です。
分かりやすく画像付きで五月人形のラインナップを紹介しますが、これらはこのページでは一括りに「五月人形」として紹介していくものです。
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武者人形
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兜
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甲冑
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桃太郎人形
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金太郎人形
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馬
高く売れる五月人形ってどんな五月人形?
一般的に五月人形として扱われることが多い種類について画像で紹介しましたが、実は上記のような「五月人形の種類」は高く売れる五月人形かどうかそこまで関係ありません。
買取で高く売れる五月人形は、基本的に「作家物」「有名な工房やブランドの物」かどうかが重要なポイントになります。
もちろん作家によっても買取価格はピンキリですが、まずは作家物や有名ブランドの五月人形だと分かった場合、ある程度の買取価格が期待できる可能性があります。
作家作品かどうかはこちらでも紹介しているように、「共箱の有無」「箱書きの有無」「落款(銘)の有無」によって、作家物かどうかを判断することはできます。
ここが注意点!
素人が「作家物ではなさそう」と感じる五月人形でも、捨てる前に一度は専門家へ相談しておくことをおすすめします。
五月人形は木目込み人形やちりめん製、陶磁器製など素材も多岐に渡り、それぞれで落款の位置も異なりますし、敢えて落款などがない作家物も存在します。
価値がなさそうな五月人形でも専門家が見れば高く売れるものだったという可能性もあります!
また、特段作家物の五月人形でなくても、骨董品・美術品としての価値が評価される場合もあります。
冒頭で少し触れた「なんでも鑑定団」出演の武者人形は、作家情報は公表されていませんが「これだけのものを作る作家は現在いない」「資料的にも貴重」とのことで100万円の鑑定価格が付くに至っています。
もちろん、100万円以上の買取価格が付くような五月人形となると、文化財レベルに貴重なものなので滅多に見つかることはありませんが、数万円~数十万円の買取価格が付くような五月人形なら、一般家庭から出てくるというケースも十分にあり得る話です。
そのため「古くて何となく価値がありそう」「作家物の五月人形かな?」と思うだけでも、骨董品買取業者へ相談するには十分な理由に値します!
では、ここからは具体的にどういう五月人形がどれくらいの買取価格になるのかも紹介していきます。
五月人形の買取相場と価値について
ここでは、五月人形の買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
五月人形 大木平蔵作
こちらは丸平大木人形店の「大木平蔵」という作家が作った大将人形で、買取相場としてはおよそ5万円~8万円の作品です。
丸平大木人形店は京都に創業して約250年の歴史を持つ老舗で、代々の主人が「大木平蔵」という名を襲名し、現在は7代目が活躍されています。
五月人形 平安武久作
「平安武久」とは京都で活躍する甲冑師の名前です。現在は2代目・3代目が活躍されていて、2代目は平成14年には京都市伝統産業技術功労者として表彰を受け、平成20年には勲章「瑞宝単光章」を受章しています。
こちらの甲冑も中古品ですので多少の傷や擦れ等はありますが、買取相場としてはおよそ2万円~4万円になる品です。
五月人形 ノリタケ製
こちらは「ノリタケ(乃りたけ)」という日本の陶磁器ブランドが手掛けた五月人形で、買取相場としてはおよそ8000円~2万円前後になる品です。ノリタケといえばボーンチャイナなどの食器が有名ですので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
こうした食器ブランドの五月人形も骨董品買取業者で売れる場合が多く、その場合は「ブランドとしての価値」が鑑定ポイントになります。
高く売れる五月人形の特徴と作家情報
高く売れる五月人形は、上記でもご紹介したように様々な種類があります。
ここからは、高価買取が期待できる「有名な五月人形作家」について紹介していきます。
上記の紹介と併せて、こちらで解説している作家に該当する五月人形もお持ちであれば、出来れば複数の買取業者に相見積もりをとってから買取に出す事をおすすめします!
平田郷陽
「平田郷陽」は衣裳人形の第一人者として知られる人形師で、1955年に人間国宝にも認定されています。
平田郷陽作品は童子人形や舞子など幅広い題材がありますが、金太郎人形など端午の節句に飾る五月人形も手掛けています。また、弟の「平田陽光」も同じく人形師として活躍しています。
平田郷陽作品は基本的に総じて買取相場が高く、大きさや作風・状態にもよりますがおよそ10万円前後からの買取価格で、高額な物では50万円以上の買取価格が付く人形もあります。
ここ5年以内の市場では人形1点が約150万円で取引された事例があります。ですが五月人形の場合は、新品が好まれるという特性上どうしても中古品の買取相場は若干下がります。
品物情報 | 買取相場 |
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平田郷陽五月人形 金太郎 | 60万円 |
平田郷陽五月人形 金時人形 | 10万円~15万円 |
平田郷陽五月人形 金太郎(熊に金太郎) | 12万円 |
原米洲
「原米洲」は人形師として初めて国の無形文化財に指定された作家で、人形の肌に胡粉を塗ってツヤを出す”胡粉仕上げ”を得意としています。
1934年には上皇陛下の初節句に人形を献上、1966年には無形文化財に指定を受け、勲章の「黄綬褒章」を受章しています。パリ人類学博物館やスウェーデン極東美術館などにも作品が所蔵されていて、現在は「五色」という名の工房で三世の原裕子氏が活躍しています。
原米洲は雛人形でも有名な作家ではありますが、五月人形の分野も手掛けていて、桃太郎人形や大将人形、武者人形まで数多くを手掛けています。買取相場としては、状態にもよりますがおよそ1~5万円前後になる品が多いです。
品物情報 | 買取相場 |
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原米洲五月人形 大将人形 | 3万円 |
原米洲五月人形 桃太郎人形 | 1万円 |
原米洲五月人形 武者人形 | 1万円 |
リヤドロ
「リヤドロ」とはスペインの磁器人形メーカーです。「ポーセリンアート」と呼ばれる精巧な磁器人形で知られ、少女や動物などの題材が多いのですが、日本向けに五月人形の製造も行っています。
種類としては「若武者」の1種類のみですが、60周年記念の限定モデルなどもあり、種類が細分化しています。状態や種類によって買取価格は大きく変わりますが、買取相場としてはおよそ2万円~10万円前後までになります。
品物情報 | 買取相場 |
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リヤドロ五月人形 若武者60周年記念モデル | 16万円 |
リヤドロ五月人形 若武者(限定3500体) | 7万円 |
リヤドロ五月人形 若武者 | 5万円 |
五月人形の価値は、基本的に「作家名や工房」と「歴史的な希少価値」の2点から鑑定することが出来ます。
価値はピンキリではありますが、一般家庭から出てきて、かつ価値の高い五月人形となると「作家物」「有名な工房やブランドの人形」である割合がかなり高いので、お持ちの五月人形が作家物だと分かっているだけでも高価買取が期待できます。
また、もちろん作家物でなくても高価買取が期待できる五月人形は多く存在します!
けれども五月人形の骨董品・美術品としての鑑定はかなり複雑になるので、もし価値が高そうな五月人形を見つけた場合は、まずは骨董品買取業者に相談してみる事をおすすめします!
ここが注意点!
作家物や工房作品である五月人形だと分かっていても、状態などによっては絶対に高く売れるわけではありません。
逆に、作家物でなくても高く売れる五月人形の可能性もありますので、五月人形の価値・買取価格が気になる場合、まずは骨董品買取業者の無料査定を活用することをおすすめします。
五月人形を高く売る為のコツと注意点
五月人形を高く売るための最良の方法は、やはりあらかじめ五月人形の相場を把握しておくことに尽きます。
相場さえ把握出来ていれば、オークションやフリマアプリなどで個人売買を行うにしても、あるいは好みの買取業者へ売るにしても、不当に安い値段で売却してしまい、損するケースは避けられるためです。
ただ、五月人形の価値を見極めるのは難しく、例え同じ作家の作品であっても数万円~数十万円単位で値段が違ってくることが当たり前ですので、やはり専門家でなければ鑑定は不可能です。
そのため、素人でも五月人形の相場を簡単に知る方法として、まず2社以上の骨董品買取業者に相見積もりを依頼し、買取相場と作家作品かどうかを把握する方法をおすすめしています。
複数に依頼することで素人でも大体の買取相場を把握できますし、問い合わせ内容は使いまわし出来るので手軽です。さらに専門家からどういう作品なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめです。
実際の買取業者ごとの買取価格差も簡単に分かるので、骨董品買取においては「複数の買取業者へ問い合わせる」という方法を最も推奨しています。
ここが注意点!
相見積もりを取る際には「よくわからない骨董品買取業者に依頼するのはやめておく」という点が大切です。悪質な買取業者だとどんな骨董品でもガラクタ扱いしてタダ同然の価格で買取しようとしてきますし、そもそもの鑑定眼があるかどうかも不明ですので、依頼するだけ時間の無駄です。
五月人形の鑑定・売却のおすすめ業者は?
「長年飾っていない五月人形があって、処分したいんだけど…」とお考えの方も多いですが、五月人形の中には価値が非常に高いものがあります。
いつの間にか捨ててしまったり、本来の価値を知らないままに処分してしまうと非常にもったいないので、まずは「バイセル」や「買取プレミアム」に無料相談してみることをおすすめします。
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バイセル
坂上忍のテレビCMでもお馴染みの大手買取業者で、骨董品の買取も積極的に行っています。北海道から沖縄県まで幅広いエリアで買取対応を行っており、大手買取業者ならではの丁寧なサービスと安定した買取価格に定評があります。
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買取プレミアム
買取プレミアムは「バイセル」と同じ会社が運営している買取業者サービスです。買取プレミアムはサービスの品質をより重視しており、特にスタッフ対応の良さには多数の良い評価が寄せられています!
作家物の五月人形の買取自体は福ちゃんを始めとした骨董品買取に特化した業者もやっていますが、一般家庭のイベントで使用する五月人形セットとなると骨董品ではなくなるので、骨董品買取業者よりも優れた総合買取業者に相談することをおすすめします!
バイセルは着物買取を始めとした総合買取業者ですが、近年のメディア展開や株式への上場など最も勢いのある大手総合買取業者です!
五月人形買取についてまとめ
五月人形は処分を検討する方も多いのですが、中にはこうして骨董品・美術品として買取価格が付くような品もあり、もし価値があった場合、処分してしまうのは非常にもったいないです。
また、もし価値がなかったとしても、専門家から「骨董品としての価値はない」と意見が聞ければ、気持ちの面でもスッキリして処分に踏み切れるのではないでしょうか。
このページで紹介している骨董品買取業者は相談・査定・買取成立に至るまで全て無料で利用できますし、出張買取や宅配買取にも対応しているので、わざわざお店まで五月人形を持って行く必要もありません。
「バイセル」「買取プレミアム」は問い合わせフォームから簡単に質問できますし、買取できるかどうかもメールだけですぐに判断してもらえます。五月人形の処分を考えているなら、まずは骨董品買取業者の意見を聞いて、価値の有無を判断してからでも遅くありません!