こけしとは東北地方の土産物として広く知られるようになった人形で、球形の頭部と円柱の胴だけのシンプルな形をしていることが特徴です。
見た目がシンプルゆえに「あまり高級そうには見えない…」と思われがちなこけしではありますが、実はこけしは作家や製作年代によって、骨董品として非常に高い価値が付く場合があることがあります!
例えば、テレビ番組なんでも鑑定団ではこけし2体に125万円、こけし80体の大規模なコレクションには1200万円という高額な鑑定価格が付いています。
ただ、こけしは知識がなければ価値が非常に分かりにくいので、このページではこけしの買取相場や鑑定ポイント、高価買取が期待できるこけしの特徴なども分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
こけしは価値があるものもないものも、ぱっと見は同じような見た目をしていますので、価値を見極めるのは非常に困難です。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら完全無料で相談・査定を受け付けているので、もし価値が気になるこけしがあれば、手軽なメール査定などで相談する事をおすすめします!
目次
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「こけし」の概要と種類一覧
こけしの”球形の頭部・円柱の胴”という点は全ての作品において共通しています。ただ、種類がかなり細分化されていて、それぞれで有名な作家も異なります。
こけしの種類を大きく分けると、本来の伝統的な様式の「伝統こけし」と、こうした伝統こけしを基にして新規にデザインされた「新型こけし・創作こけし」等が挙げられます。骨董品として高値が付きやすいのは、主に「伝統こけし」の古い品です。
伝統こけしは産地によってデザインや表情が異なり、それぞれで特徴もありますので、分かりやすく画像付きでこけしのラインナップを紹介します。
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土湯系こけし
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弥治郎系こけし
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遠刈田系こけし
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蔵王高湯系こけし
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山形作並系こけし
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鳴子系こけし
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肘折系こけし
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木地山系こけし
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南部系こけし
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津軽系こけし
高く売れるこけしってどんなこけし?
伝統的なこけしの種類を画像一覧で紹介しましたが、実は上記のような「こけしの種類」は、高く売れるこけしかどうかはそこまで関係ありません。
人形買取で高く売れるこけしの特徴として、まずは「作家物」かどうかが重視されます。
もちろん作家によって買取価格も異なりますが、まず”作家物のこけし”だと分かった場合、ある程度の買取価格が期待できる可能性もあります!
作家物の人形かどうかはこちらでも紹介しているような「共箱の有無」「箱書きの有無」「落款(銘)の有無」によって、作家物かどうかを判断することはできます。
ただ、こけしの場合は最初から箱がついていないものも多いので、このページの下記で紹介している「高く売れるこけしの特徴」も併せてご覧ください。
ここが注意点!
こけしに詳しくない方が「作家物ではなさそう」と思ったとしても、捨ててしまう前に一度はプロの意見を聞いておくことを推奨します。
こけしは見た目が同じような物が多数あるので、素人が価値を見極めるのはほぼ不可能です。
価値がなさそうに見えたこけしであっても、専門家が見れば高く売れるこけしだったという可能性もあるので、捨ててしまう前に一度は専門家へ相談しておくことをおすすめします。
もちろん、100万円以上の買取価格が付くようなこけしとなると既にコレクターの手に渡っている可能性が高いのですが、数万円~数十万円の買取価格が付くようなこけしなら、普通のお家から出てくるというケースも十分にあり得ます!
そのため「作家物のこけしかも?」「古いこけしで何となく価値がありそう」というだけでも、骨董品買取業者へ相談するには十分な理由に値します!
ここからは、どういうこけしがどれ位の買取価格が期待できるのかも具体的に紹介していきます。
こけしの買取相場と価値について
では、こけしの買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
こけし 大沼岩蔵作
こちらは明治9年生まれの「大沼岩蔵」という作家のこけしです。1962年発行の「こけしの微笑」という書籍に紹介されてから作品も比較的多く手がけるようになり、鳴子駅構内の売店などで多く販売されました。
その人気ゆえに後進の作家も多く写し(型の復元)を作成し、確実に本人作だと特定できるのは余程経験を積んだプロでないと難しいです。
本人作だと思われし作品だと買取相場も高額になり、可能性があれば1点20万円~25万円前後の買取価格が付きます。
こけし 佐久間浅之助作
「佐久間浅之助」とは土場温泉出身のこけし作家で、息子も同じくこけし作家の佐久間粂松です。ただ、佐久間浅之助の作品だとはっきり分かるこけしは、今のところ昭和15年~昭和18年にかけての品に限定されています。
また、こちらも後進作家によって復元こけしが多く作られたため「本人作かも知れないという可能性を加味した買取価格」または「後進の作家が有名である」などでの理由で買取価格が期待できます。
こちらのこけしの買取相場としては、およそ32万円~37万円前後となっています。
こけし 盛秀太郎作
こちらは津軽・温湯系のこけし作家「盛秀太郎」が手掛けた作品で、買取相場としてはなんと80万円~90万円前後にものぼる品です。
盛秀太郎は大正~昭和にかけて活躍したこけし作家で、かの有名な棟方志功(画家)から「日本一のこけし」と称賛されたことから知名度が上がり、主に昭和30年代に大量に生産され、作品は「秀太郎こけし」とも呼ばれるようになりました。1978年には伝統こけし功労者として、勲章「勲六等瑞宝章」を受章しています。
コレクターからの人気も高いため買取相場としては非常に高額ですが、こちらも復元こけしが多く、全体的な買取価格としては幅が広いです。
高く売れるこけしの特徴と作家情報
高く売れるこけしは、上記でも紹介したように様々な種類があり、高額なものは非常に高額です。
高く売れるこけしの特徴としては「作家物」という点が大切になってきますので、ここからは高価買取が期待できる「有名なこけし作家」ごとの買取相場も紹介していきます。
上記の紹介と併せて、こちらで解説している作家に該当するこけしもお持ちであれば、出来れば複数の買取業者に相見積もりをとってから買取に出す事をおすすめします!
奥山運七
「奥山運七」とは肘折系のこけし作家で、リアルな唇の描き込みと弓型の目が特徴的です。もし本物であれば100万円以上の買取価格も十分に期待できるお宝こけしです!
奥山運七は身体が弱かったため、体力を必要とする大きな木地はあまり挽かず、主にこうしたこけし等の工芸品を多く作っていたそうです。
妻ヤスと共にこけし制作に励み、その後第一次こけしブームを起こした「こけし這子のはなし(1928年・天江富弥)」という書籍に紹介され、”うんつこけし”として知名度が高まりました。
ただ、奥山運七作のこけしは非常に数が少なく、今は有名なコレクターくらいしか持っていないとも言われますので、もしこうした作りのこけしを持っていれば一度メール査定などで専門家の意見を聞くことをおすすめします。
品物情報 | 買取相場 |
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古こけし 奥山運七 | 180万円 |
古こけし 奥山運七 | 250万円 |
こけし 奥山運七(真贋不明品) | 8万円 |
岡崎栄作
「岡崎栄作」は蔵王高湯系のこけし作家で、工房”能登屋”の家元に生まれ、木地業に従事するようになります。晩年まで破綻のない一貫した表情のこけしを制作していたことが特徴で、初期作・晩年作を見比べても特徴はほぼ変わりません。
こちらも書籍「こけし這子のはなし」で紹介された作家で、その時代から晩年まで途切れることなくこけしの制作を続けていました。
こちらも高額な買取価格が期待できる作家で、買取相場としては10万円~50万円前後までと幅広いです。
品物情報 | 買取相場 |
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古こけし 岡崎栄作 | 55万円 |
こけし 岡崎栄作 | 12万円 |
こけし 岡崎栄作 | 13万円 |
斉藤太治郎
「斉藤太治郎」は福島県土湯温泉の旅館の家元に生まれた作家です。旅館は兄が継いだため木地を習い始めたのですが、職人として花開いたのちに土湯温泉が大水害に見舞われたため、一時は小学校教員としても働いていました。
昭和17年には老衰のためこけし製作を止めたのですが、当時は第一次こけしブームと呼ばれる最中で、斉藤太治郎のこけしも注目されるようになりました。本人が談話を好む明るい性格だったというのもあり、収集家とも交流していたそうです。
ですが生涯に渡っての製作本数はそれほど多くなく、また晩年は喘息の持病があってなかなか本数を作ることが出来なかったため、製作の希少性と相まって生前から高額で取引されるようになり、古くから収集家の人気の的となったこけしでした。
買取相場としてはこちらも状態によって異なりますが、1体あたり30~50万円前後の買取価格が期待できる場合が多いです。
品物情報 | 買取相場 |
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こけし 斉藤太治郎 | 65万円 |
こけし 斉藤太治郎 | 50万円 |
こけし 斉藤太治郎 | 45万円 |
こけしの骨董品としての鑑定ポイントとしては、基本的に「作家」と希少価値」の2点が挙げられます。
上記で紹介したような、希少価値がかなり高めの作家物の場合は既にコレクターの手に渡っている物が大半ですので、一般家庭から見つかる可能性はほぼありません。
ですが、そもそも「こけしに価値があることはほとんどの人が知らない」かつ「こけしは土産物として愛されてきた歴史があるので、昔のもらい物に価値あるこけしが紛れている可能性も十分に考えられます。
そのため、さすがに数百万円までとはいかなくても、数万円~数十万円で売れる可能性があるこけしなら、普通のお家から見つかる可能性もあります!
そのため、古いこけしを見つけた場合、まずは骨董品買取業者に相談してみることをおすすめします。
ここがポイント!
こけしは希少価値の有無がなかなか分かりにくいので、古いこけし全てが高く売れるわけではありません。
ですが「あまり価値が高くなさそうだけど…」というこけしに高額が付くことも多いので、こけしの価値・買取価格が気になる場合、まずは骨董品買取業者の無料査定を活用することをおすすめします。
こけしを高く売る為のコツと注意点
こけしを高く売るための最も確実な方法は、やはり「あらかじめこけしの相場を把握しておくこと」です。
相場さえきちんと分かっていればヤフオクやメルカリで個人売買を行うにしても、あるいは好みの買取業者へ売るにあたっても、不当に安く売ってしまって損するケースは避けられるからです。
ただ、こけしの価値を鑑定するのは非常に難しく、例え同じ作家の作品であっても状態や制作年代などで数十万円単位で価値が違ってくることも多いです。
また、名のあるこけし作家の作品を後進の作家が写したものが”復元こけし”として出回っている場合も多く、筋金入りの収集家でも「古い資料の写真と見比べて真贋を調べる」「これまでの経験値と相場で判断する」ことが当たり前です。
そのため、こけしに詳しくない人が価値を鑑定するのはまず不可能です。
ですので、素人でもこけしの相場を簡単に把握する方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者に相見積もりを依頼し、買取相場と作家作品かどうかを把握する方法をおすすめしています。
複数に依頼することで素人でも大体の買取相場を把握できますし、問い合わせ内容は使いまわし出来るので手軽です。
現在はスマホカメラの普及もあり、問い合わせの際に写真も添付できるので手軽に正確な情報を伝えられますし、メール査定の精度もかなり上がっています。
専門家からどういう作品なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめですし、実際に売るにあたっても買取価格が高い業者が一目瞭然ですので、骨董品買取においては「複数の買取業者へ問い合わせる」という方法を最も推奨しています。
ここが注意点!
相見積もりを取るときには「よく分からない骨董品買取業者に依頼するのはやめておく」ことをおすすめしています。もし悪質な買取業者に当たってしまうと、どんな骨董品でもガラクタ扱いして無料同然の値段で買取しようとしてきますし、そもそもきちんとした鑑定眼があるかどうかも分かりません。
こけしの鑑定・売却のおすすめ業者は?
「家に古いこけしがあって、長年飾っていないしそろそろ処分したいんだけど…」と検討している方は非常に多いのですが、このページでもご紹介したように、こけしの中には非常に価値が高いものが多く存在します。
不要だからとゴミとして処分してしまったり、本来の価値を知らないままに処分してしまうのは非常に勿体ない話ですので、まずは「福ちゃん」や「日晃堂」などの骨董品買取業者に無料相談してみることをおすすめします!
こけしの買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、こけしの買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「こけしの買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になるこけしが見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
こけし買取についてまとめ
こけしは「価値の高さがあまり認知されていない」ということもあり、ごみとして処分を考えている方も非常に多いです。
けれども、こけしの中には骨董品や美術品として非常に高い価値を持つものがありますので、価値を知らないままに処分してしまうのは非常に勿体ないです。
このページで紹介している「福ちゃん」と「日晃堂」は相談・査定・買取成立に至るまで全て無料で利用できますし、出張買取や宅配買取にも対応しているので、わざわざお店までこけしを持って行く必要もありません。
問い合わせフォームに写真を付けて簡単に質問できますし、買取できるかどうかもメールだけですぐに判断してもらえます。こけしの処分を考えているなら、まずは査定のプロの意見を聞いて、価値の有無を判断してからでも遅くありません!