雛人形とは「3月の節句に飾る人形」のことで、お内裏様・お雛様2体の親王飾りから、7段飾りの豪華なものまで幅広いバリエーションがあります。
雛人形は基本的に「厄除けのために用意する」「一人に一つ」という風習がありますので、中古の雛人形となると市場での需要が薄く、高く売れない場合も多いです。
ですが、このページでご紹介するような「有名な作家の作品」「有名な工房・ブランドの雛人形」なら、骨董品・美術品としての価値が評価され、買取価格が付く場合もあります!
現に、TV番組なんでも鑑定団では「次郎左衛門雛」という雛人形に350万円、「寛永雛」の雛人形に100万円という鑑定価格が付いていますし、骨董品市場で数十万円という価格で取引される雛人形もあります。
このページでは、骨董品買取で価値が付きやすい雛人形の特徴や、買取相場と鑑定ポイントなども分かりやすく解説していきます。
ここがポイント!
雛人形の価値は非常に複雑で、素人が一見しただけではまず価値は分かりません。例え古くてボロボロの雛人形だとしても、骨董品としての価値が付くこともあります。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「バイセル」と「買取プレミアム」なら完全無料で相談・査定を受け付けているので、もし価値が気になる雛人形があれば相談してみる事をおすすめします!
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バイセル
坂上忍のテレビCMでもお馴染みの大手買取業者で、骨董品の買取も積極的に行っています。北海道から沖縄県まで幅広いエリアで買取対応を行っており、大手買取業者ならではの丁寧なサービスと安定した買取価格に定評があります。
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買取プレミアム
買取プレミアムは「バイセル」と同じ会社が運営している買取業者サービスです。買取プレミアムはサービスの品質をより重視しており、特にスタッフ対応の良さには多数の良い評価が寄せられています!
目次
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「雛人形」の概要と種類一覧
雛人形は「ひな祭りのときに飾る人形」のことで、お内裏様・お雛様の2体組(親王飾り)や、三人官女・五人囃子もセットになった豪華な7段飾りなどもあります。
雛人形は「飾り方」「素材」「工房」などでも見た目が大きく異なりますので、まずは有名な雛人形の種類を画像一覧で紹介していきます。
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衣裳着雛人形
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木目込み雛人形
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親王飾り
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3段飾り(五人飾り)
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7段飾り
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キャラクター雛
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陶磁器製
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象牙・珊瑚
高く売れる雛人形ってどんな雛人形?
主に骨董品・美術品買取市場で高く売れやすい雛人形としては、まず「作家物」「有名な工房やブランドの品」という点が挙げられます。
有名な工房や作家の雛人形は、希少性や美術品としての価値が評価されて高く売れる品も多く、現に「無形文化財や人間国宝の認定を受けた作家」が手掛けた雛人形も多くあります。
また、例えば「江戸時代に活躍した有名な人形師の作品」だとしたら、作家価値と骨董品価値の両方が鑑定ポイントとなり、なんでも鑑定団などのTV番組で数百万円の鑑定価格が付くような例もあります。
もちろん、そこまでの貴重な品になると滅多に出てくるものではありませんが、鑑定の結果、数千円~数万円で売れるような雛人形なら、一般家庭に眠っている可能性も十分にあります!
作家・工房作品かどうかはこちらでも紹介しているように、「共箱の有無」「箱書きの有無」「落款(銘)の有無」によって、作家物かどうかを判断することはできます。
ここが注意点!
「作家・工房名が分かる付属品を処分してしまった」「銘が見当たらない」などで作家物かどうか分からない場合も多いのですが、査定を受けた結果、貴重な雛人形だと判明するケースもあります。
また、有名な作家物でなかったとしても、骨董品としての価値が評価されて買取価格が付くような雛人形も存在します。
価値がなさそうな雛人形でも高く売れるものだったという可能性もありますので、素人が「作家物ではなさそう」と感じる雛人形でも、捨てる前に一度は専門家へ相談しておくことをおすすめします。
また、雛人形の場合は象牙や珊瑚などの高級素材で作られた「彫刻の雛人形」も多数制作されており、その場合は「作家(彫刻家)」と「骨董品としての価値」に加え「素材価値」も鑑定ポイントに含まれます。
もし「顔や手足が象牙」など一部のパーツにしか使われていなかったとしても、こうした高級素材が一部でも使われていると、富裕層向けの高級品である可能性も出てきますので、希少価値には期待が持てます。
雛人形の鑑定ポイントは複雑かつ多岐に渡るので、「古くて価値がありそう」「作家物の雛人形かな?」と思うだけでも、骨董品買取業者へ相談するには十分な理由に値します!
では、ここからは具体的にどういう雛人形がどれくらいの買取価格になるのかも紹介していきます。
雛人形の買取相場と価値について
ここでは、雛人形の買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
寛永雛・享保雛
骨董品として高い価値が付く雛人形として有名な種類では「寛永雛」「享保雛」が挙げられます。
寛永雛とは「寛永時代に作られた雛人形」のことを指し、大体江戸時代初期~中期頃の作品も含まれます。ただ、必ずしも制作年代でそう呼ばれるわけではなく、衣裳などの様式からこう分類される物が多いです。
こちらの「享保雛」は寛永雛から発達したもので、江戸時代の町方にて広く流行しました。能面のような古風な表情で、面長・切れ長の目が特徴として挙げられます。
こちらの享保雛は江戸時代中頃に作られたもので、買取相場としてはおよそ12万円~15万円前後になる品です。
雛人形「久月」
「久月」とは江戸時代から続く人形工房で、特に雛人形・五月人形などの節句の人形の分野で有名です。
骨董品として数えられる作品が残っていることは稀ではありますが、工房としてのブランドネームが評価されて買取に繋がる場合があり、およそ1~3万円前後の買取価格が付く例が見られます。
また、久月は限定品としてリカちゃんの雛人形を制作しており、そちらは骨董品ではないのですが、希少価値が評価されてプレミアホビーとして扱われ、骨董品買取業者でも買取価格が付く場合が多いです。
雛人形「吉徳大光(吉徳)」
創業300年以上の歴史を持つ「吉徳大光(吉徳)」は、雛人形や五月人形で特に有名な工房で「人形は顔がいのち」のキャッチフレーズでも広く知られます。
伝統的な雛人形の他、現在では時代に沿った雛人形も多数手がけており、例えば皇太子徳仁親王(今上天皇)がご成婚された記念に作られた限定の雛人形などもあります。
吉徳は「ペコちゃんポコちゃん雛人形」も限定品として販売していて、こちらも骨董品カテゴリには分類されませんが、ホビーとしての希少価値が評価されるタイプの雛人形です。
その中でも不二家100周年記念として作られたものは限定100セットしか販売されず、買取価格としてはおよそ5~8万円前後が付く品です。
雛人形 原米州
こちらは「原米州」という作家が手掛けた雛人形で、買取相場としてはおよそ1~3万円前後になる品です。
原米州は無形文化財に指定されている人形師で、木目込み人形を得意とし、特に人形の肌に胡粉を塗布してツヤを出す”胡粉仕上げ”に定評があります。海外でも広く知られ、スウェーデンやパリの美術館にも作品が収められています。
高く売れる雛人形の特徴と作家情報
骨董品・美術品として売れる雛人形は、上記でも紹介したように様々な種類があり、中には骨董品としての経年がなくても高く評価される雛人形も存在します。
では、ここからは高価買取が期待できる「有名な作家や工房」についてご紹介します。
ここで解説している作家・工房に該当する雛人形をお持ちであれば、高く売れる雛人形である可能性もありますので、骨董品買取業者のメール査定などを利用して買取価値を確認しておくことをおすすめします。
次郎左衛門雛
「次郎左衛門雛」とは、かつて京都で活躍した「雛屋」という店の「次郎左衛門」という作家が作った雛人形です。雛屋は江戸城にも雛人形を納めていたことで知られる幕府御用の工房で、飾り終えた雛人形は各大名へと貰われていきました。
次郎左衛門雛の場合は歴代の持ち主なども鑑定ポイントに含まれ、当時の持ち主が分かる品は珍重されます。当時の公家や大名家に人気のあった雛人形ですので、資料的な価値も高いです。
品物情報 | 買取相場 |
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次郎左衛門雛(江戸時代) | 45万円 |
次郎左衛門雛 立雛(江戸時代後期) | 5万円~10万円 |
次郎左衛門雛(江戸時代) | 35万円 |
大木平蔵(丸平)
「丸平大木人形店」は江戸時代に創業した歴史ある工房です。「大木平蔵」は丸平の店主が代々襲名する名前で、現在は7代目が活躍されています。
丸平の雛人形は、美術館の雛人形展などで展示されていることも多い有名な品で、皇室関係にも数多くが納められました。
品物情報 | 買取相場 |
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大木平蔵(丸平) 象牙笏雛人形 | 25万円 |
大木平蔵(丸平) 雛人形 | 38万円 |
大木平蔵(丸平) 雛人形(明治時代の作) | 8万円 |
リヤドロ
「リヤドロ」とはスペインの磁器人形メーカーです。「ポーセリンアート」と呼ばれる精巧な磁器人形で知られ、日本向けに雛人形や五月人形等、節句の品の製造も行っています。
また、「ノリタケ」「ウェッジウッド」「ロイヤルコペンハーゲン」などの陶磁器ブランドも雛人形や節句の品を制作しています。
主に近年の作品ですので骨董品としては評価されませんが、ブランドとしての価値が評価され、骨董品買取業者でも買取価格が付く場合があります。
品物情報 | 買取相場 |
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リヤドロ雛人形 親王飾り | 4~9万円 |
ノリタケ雛人形 ボーンチャイナ製親王飾り | 3万円 |
ウェッジウッド ジャスパー 雛人形プレート | 5000円 |
雛人形の価値は、基本的に「作家・工房」と「希少価値」の2点から見ることが出来ます。
価値はピンからキリまで幅広いのですが、一般家庭から出てきて、かつ価値の高い雛人形は「有名な作家や工房の品」である割合がかなり高いので、もし作家物の雛人形であることが分かっていただけでもある程度の買取価格は期待できます。
雛人形の価値はかなり複雑ですので、もし価値が高そうな雛人形を見つけた場合、まず骨董品買取業者に相談してみる事をおすすめします!
ここが注意点!
作家や工房が手掛けた雛人形だと分かっていても、状態などによっては必ず高く売れるというわけではありません。
逆に、作者不明でも高い価値が付く雛人形もありますので、雛人形の価値や買取価格が気になる場合は、まずは手軽なメール査定などを利用して価値を判断しておくことを推奨しています。
雛人形を高く売る為のコツと注意点
雛人形を高く売るための最良の方法としては、やはり「雛人形の相場をきちんと把握しておくこと」が挙げられます。
相場さえきちんと把握出来ていれば、例えばオークションやメルカリなどで個人売買を行うにしても、あるいは好みの買取業者へ売却するにしても、不当に安い値段で売ってしまって損するケースは避けられるためです。
ただ、雛人形の鑑定は非常に複雑で、例え同じ工房の雛人形であったとしても、作品によって数万円~数十万円単位で価格が違うことは当たり前です。
さらに、骨董品・美術品として数えられる雛人形は勿論、個数限定などでプレミア価値が付くタイプの雛人形もありますので、やはり正しい価値を見極めるのは専門家でなければ難しいです。
そのため、素人でも簡単に雛人形の相場を知る方法としては、まず複数(2社以上)の骨董品買取業者に相見積もりを依頼し、買取相場と作家作品かどうかを把握する方法を推奨しています。
いくつかの買取業者に問い合わせることで素人でも大体の買取相場を把握できますし、内容はそのまま使いまわし出来るので手軽です。さらに、専門家からどういった作品なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめです。
買取業者ごとの価格差や買取可否も簡単にわかるので、人形などの相場が把握しにくい品においては「複数の買取業者へ問い合わせる」という方法を最も推奨しています。
ここが注意点!
相見積もりのときは、このサイトで紹介しているような「身元がきちんとした大手の買取業者を利用することを推奨」しています。もし悪質な買取業者に当たってしまった場合、どんな価値ある骨董品でもガラクタ扱いし、タダ同然の価格で買取しようとしてきます。
そもそもの鑑定眼があるかどうかも怪しいので時間の無駄ですし、貴重な骨董品を安い値段で売ってしまうと損です。
雛人形の鑑定・売却のおすすめ業者は?
このページで紹介してきたように、雛人形の中には価値が高いものが多く存在します。もちろん価値がないものも多いのですが、もしかしたら処分予定の雛人形に高額な買取価格が付くかも知れません。
いつの間にか捨ててしまったり、本来の価値を知らないままに処分してしまうと非常にもったいないので、当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「バイセル」か「買取プレミアム」に無料相談してみることをおすすめします。
リサイクルショップではないので高価買取の実績も豊富ですし、骨董品の価値をしっかり査定してくれるので「もしかして価値が高い雛人形かも?」と思う節があれば、こちらの2社がおすすめです!
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バイセル
坂上忍のテレビCMでもお馴染みの大手買取業者で、骨董品の買取も積極的に行っています。北海道から沖縄県まで幅広いエリアで買取対応を行っており、大手買取業者ならではの丁寧なサービスと安定した買取価格に定評があります。
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買取プレミアム
買取プレミアムは「バイセル」と同じ会社が運営している買取業者サービスです。買取プレミアムはサービスの品質をより重視しており、特にスタッフ対応の良さには多数の良い評価が寄せられています!
作家物の雛人形の買取自体は福ちゃんを始めとした骨董品買取に特化した業者もやっていますが、一般家庭のイベントで使用する雛人形セットとなると骨董品ではなくなるので、骨董品買取業者よりも優れた総合買取業者に相談することをおすすめします!
バイセルは着物買取を始めとした総合買取業者ですが、近年のメディア展開や株式への上場など最も勢いのある大手総合買取業者です!
雛人形買取についてまとめ
雛人形はいつしか飾らなくなるご家庭も多く、「いつまで持っておけば良いだろう?」「捨ててしまっても良いのかな?」とお悩みの方も多いです。
雛人形は基本的に「お子様の健やかな成長を願うためのもの」ですので、成長して次第に飾らなくなっていったのであれば、処分を検討し始めても問題ありません。
また、雛人形の中にはこのページでご紹介してきたように、骨董品・美術品として買取価格が付くような物も多くあり、もし価値が高い雛人形だった場合、そのまま処分してしまうのも勿体ないです。
「この雛人形って価値があるのかな?」とお悩みであれば、まずは骨董品買取業者への質問してみることをおすすめします。
もし高く売れたらラッキーですし、仮に価値がなかったとしても、専門家から「骨董品としての価値はない」と意見が聞ければ、気持ちの面でもスッキリして処分に踏み切れるのではないでしょうか。
このページで紹介している「バイセル」と「買取プレミアム」は、「これって売れるの?」という気軽な相談から査定・買取成立に至るまで全て無料で利用できます。
この2社は北海道から沖縄県までの全国対応、かつ出張買取・宅配買取の専門業者ですので、わざわざお店まで雛人形を持って行く必要もありません。
問い合わせフォームから簡単に質問できますし、買取できるかどうかもメールだけですぐに判断してもらえます。雛人形の処分を考えているなら、まずは骨董品買取業者の意見を聞いて、価値の有無を判断してからでも遅くありません!