人形とは「人の姿をまねて作ったおもちゃ」のことを指しますが、骨董品の市場でやり取りされる人形は「アンティークドール」「ひな人形・五月人形」「フィギュリン(磁器人形)」あるいは「昭和レトロに分類されるキャラクター人形」「こけし」など多岐に渡ります。
もちろん人形によりますが、骨董品市場でも数十万円の価格で取引される人形も多くあり、人形収集に数百万円を投じているコレクターの方も多く居られます。
このページでは骨董品市場で取引されることが多い人形の種類や特徴、人形買取ではどんな作品の買取価格が付きやすいのかも紹介していきます。
ここがポイント!
近年のアニメフィギュアは定価から簡単に価値を算出できますが、アンティーク人形の価値は、かなり人形に詳しい方でないとまず分かりません。
当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」なら、完全無料で相談・査定から受け付けていますし、メール査定から気軽に利用できるので、もし気になる人形があればまずは相談することをおすすめしています。
目次
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人形について
買取価格・価値は高いの?
「人形の価値は高いのか」という点ですが、「高いものは非常に高く売れます」!
希少な人形になると買取価格も高額になり、100万円以上の価格で取引されることも珍しくありません。
現在でも人形やドールの愛好家は多く、高い価値がある人形になると車がゆうに買えるくらいの値段になるので、投資目的で購入する層もいるほどです。
骨董品市場で取引されている人形の種類は非常に多く、主に次のような種類があります。
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アンティーク
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ジュモー
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ブリュ
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フィギュリン
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雛人形
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五月人形
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こけし
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昭和レトロ人形
人形で高く売れる種類はどれ?
人形の種類について紹介しましたが、人形の買取価格に種類は大きく関係ありません。
人形の買取価格で重要なのは「有名な工房や作家の作品かどうか」と「希少価値の有無」が大切なポイントです。
人形の種類は多岐に渡り、それぞれで価値の付き方も異なりますが、前述したように車一台買えるほどの高額で取引される人形も多くあり、人形収集を専門とする富裕層もいるほどです。
とはいえ、そこまで価値が高い人形となると既に名のある収集家へと渡っていることが多いのですが、数万円~数十万円の鑑定価値をもつ人形が一般家庭から見つかる、というケースは十分にあり得る話です。
ここに注意点!
高く売れる人形やドールには制作年が古いものも多いので、ただ古いだけの人形に見えたとしても処分してはいけません。
一見、あまり価値がないように見える古い人形に数十万円の買取価格が付くというケースは珍しくないので、専門家に鑑定・査定をしてもらうまでは大切に保管しておきましょう!
では、実際に様々な種類の人形がどれほどの買取価格になるのかも続けて紹介していきたいと思います。
人形の買取相場と価値について
では、人形の種類ごとに買取相場や鑑定価値について解説していきます。
アンティークドール(ビスクドール)
アンティークドール(ビスクドール)は、19世紀にフランスの令嬢たちの間で流行した人形です。正式名称は”ビスクドール”ですが、頭部が磁器で出来ているので「磁器人形」と呼ぶ人がいたり、「フランス人形」と呼ぶ人がいたり様々です。
アンティークドールは「有名な工房の作品」であることが買取価格として評価されやすいポイントで、「ジュモー」「ブリュ」「ゴーチェ」「シモン&ハルビック」「アーテー」などの工房が挙げられます。
品物情報 | 買取相場 |
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ジュモー アンティークドール(高さ:約7.5cm/クローズマウス/青スタンプ) | 200万円 |
ブリュ・ジュン アンティークドール(高さ:約62.5cm/オープンクローズマウス) | 80万円~120万円 |
ケストナー アンティークドール(高さ:約29.8cm/スリープアイ/オープンクローズマウス) | 35万円 |
ひな人形
「ひな人形」はひな祭りの際に飾る人形のことですが、こちらも価値が高いものであれば骨董品として買取される場合もあります。
ひとくちにひな人形といっても各種あり、木目込みひな人形の「真多呂人形」、人形師”雛屋次郎左衛門”が作った「次郎左衛門雛」、ノリタケやリヤドロといった食器ブランドの磁器製のひな人形まであります。
品物情報 | 買取相場 |
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象牙製雛人形(台座・ガラスケース・箱・立札付属) | 13万円 |
リヤドロ製雛人形(箱付属) | 10万円 |
享保雛人形(男雛・女雛2体) | 33万円 |
五月人形・武者人形・兜
節句の際に飾る「五月人形」「武者人形」「兜」「甲冑」なども、価値の高いものは骨董品として取引されることがあります。
また、リヤドロやノリタケなどの食器ブランドも五月人形を手掛けていて、こちらも厳密には骨董品ではありませんが、ブランドとしての価値が評価されて高価買取に繋がることが多いです。
品物情報 | 買取相場 |
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大木平蔵 五月人形(箱有) | 12万円 |
武者人形 五月人形(対2体) | 15万円 |
リヤドロ製若武者人形(箱有) | 8万円 |
こけし
こけしは東北地方を中心に作られていた木製の人形で、球体の頭と円柱の胴だけのシンプルな形をしています。
こけしは作られる地方によって特徴があって、作並系・南部系・土湯系・山形系・弥治郎系・木地山系・津軽系・肘折系・蔵王高湯系・遠刈田系・鳴子系のおよそ11種類に分けられます。
こけしも熱心なコレクターが多く、希少価値が高いものは数百万円単位で取引されることも多いです。
品物情報 | 買取相場 |
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木村吉太郎 蔵王高湯系こけし人形 | 35万円 |
奥山運七 肘折系こけし人形 | 200万円 |
小倉嘉三郎 弥治郎系こけし人形 | 9万円 |
高く売れる人形を見分ける特徴
人形を鑑定して正しい買取価格を算出するのは非常に難しく、専門家でなければまず不可能です。
ただ、高く売れる人形かどうか、ある程度判断できる特徴はありますので、そちらを紹介していきます。
高く売れる人形か判断する2つのポイント
- 「工房のサイン」や「落款」「バックスタンプ」の有無・内容
- 共箱(鑑識箱)・箱書きの確認
人形が高く売れるかどうかは「有名な工房の作品か」「作家物かどうか」が判断できればよいので、上記2点について詳しくご紹介します。
「工房のサイン」や「落款」「バックスタンプ」の有無・内容
アンティークドールのヘッド・ボディ部分やこけしの裏側、フィギュリンの裏側には「サイン」や「印」のようなものが記されている場合があります。
それは工房や作家などを表す印で、ここから制作元が特定できるようになっています。
ただ、人形のサインや落款から制作元を特定するとなると、かなり詳しく調べる必要があり、人形に興味がない方にとっては非常に厳しいです。
人形の工房サインや落款(署名)は、まず読めればラッキーといえるくらいに判読しづらいうえ、イニシャルや頭文字だけを書いたものも多く、正しく判断することも難しいです。
また、アンティークドールの分野になってくると、頭部と胴体が別々の工房で作られたものという場合も多いですし、卸先の工房が希望すれば、その工房のスタンプを用いて制作するようなこともありました。
そのため、マークの文字を単純に読むだけでは正しい情報にたどり着つけるかという確証もありません。
こういった事情から、スタンプや落款で工房や作者の詳細まで把握すること自体が難しいので、内容は分からなくても、とりあえず「サインや落款の有無」だけ確認しておけば大丈夫です。
そのサインや落款部分を読めるように撮影し、骨董品買取業者のメール査定にて質問することで、専門家の話と価値情報を教えてもらえるので、無料査定で確認してみることをおすすめしています。
共箱(鑑識箱)・箱書きの確認
日本の人形なら、木箱の表面に筆文字で作者が書かれている「共箱」に入っていることが多いです。
共箱に書かれている情報を読むことで作家情報が分かりますし、当然ながら、箱がないよりある方が作家物である可能性はぐっと上がります。
ここが注意点!
上述のポイントに該当する人形であっても、箱と中身が違っていたり、あるいはよく似ただけの作品という可能性もあり、絶対に高く売れるわけではありません。
逆に、上述のポイントに該当しなくても高く売れる人形の可能性も十分にありますので、作家が特定できない=価値がない、というわけではありません。
その他、「工房があえて他のスタンプを押している」「そもそも落款やサインがない」といった人形もありますので、こうなると素人で人形の価値を判断することはほぼ不可能になります。
人形は価値の判断がかなり難しいので、自己判断での処分や売却は避け、まずは骨董品買取業者といった専門家に無料相談することをおすすめします。
人形を高く売る為のコツと注意点
人形を高く売るためのコツは、何と言っても「人形の買取相場をある程度把握しておく」ことです。
相場さえ把握できていれば、ネットオークションに出すにしても、あるいは好みの買取業者へ売るにしても、安すぎる値段で売却してしまって損をする可能性は避けられるためです。
ただ、人形の価値を把握するのは、熱心な収集家やよほどのプロでないと不可能です。同じ工房や作家の人形であっても、作りや状態などで買取価格が数十万円単位で変動することは当たり前ですし、更には鑑定の判断によって、その業者ごとでも買取価格は大きく変わってくるためです。
素人でも人形の価値を簡単に知る方法では、まず2社以上の骨董品買取業者へ相見積もりを依頼し、買取相場と作家情報を把握する方法をおすすめしています。
骨董品買取業者へ問い合わせることで、人形に詳しくない方でも簡単におおよその買取相場を把握することが出来ますし、査定員からどんな作品なのかも教えてもらえます。
ここが注意点!
相見積もりを取る際に注意しておきたいのが「よくわからない骨董品買取業者に依頼するのはやめておく」という点です。悪質な買取業者になってくると、どんな骨董品でも価値のないガラクタ扱いして、無料同然の価格で買取しようとしてきます。骨董品の価値を正しく見ることが出来ない可能性も高いので、依頼するだけ時間の無駄になってしまいます。
また、きちんとした買取業者であっても、「人形を査定できる人がいないので、リスクを考慮した低い買取価格しか出せない」「人形に強いルートを持っていないのであまり高く買い取れない」など、業者側の都合でも買取価格は簡単に上下します。
そのため、ある程度の平均値を割り出すためにも、出来れば複数の買取業者へ依頼することをおすすめしています。
人形の鑑定・売却のおすすめ業者は?
人形の価値を素人が判断するのはかなり難しく、例え有名な工房の高級品であっても、ただ古い人形にしか見えないようなものも多いです。
そのため、傍目には何の価値もないように見えるかも知れませんが、人形は骨董品・アンティーク品としての価値が評価されやすく、「家の整理で見つかった古い人形に数十万円の買取価格が付いた」ということも十分にあり得ます。
「価値がある人形だったのに処分してしまった」となるとかなりもったいないので、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」へ無料相談してみることをおすすめします。
人形の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、人形の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「人形の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる人形が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
人形買取についてまとめ
高級なビスクドールや骨董品のこけしを専門的に収集しているコレクターの方も居ますし、価値ある人形になると1体数十万円~100万円以上で取引されるような作品も多く、市場でもまだまだ需要が高い状態です。
古い人形なら必ず価値があるというわけではありませんが、鑑定の結果「有名な工房の作品」や「作家物の人形」「価値ある美術品」だと分かれば、人形1体に数十万円の買取価格が付くようなことも十分にあり得ます。
ただ、人形の価値は素人が見るのが難しいことでも有名で、自己判断で売却すると、本来の人形の価値より遥かに安い値段で取引してしまい、損する可能性も出てきます。
人形の売却や買取なら、まずはメール査定からでも十分な情報が知れるので、まずは信頼できる骨董品買取業者に相談してみることをおすすめします!