骨董品買取ナビ

香木っていくらで売れる?買取相場と価値・高く売れる種類も紹介

香木っていくらで売れる?買取相場と価値・高く売れる種類も紹介
香木っていくらで売れる?買取相場と価値・高く売れる種類も紹介

香木とは”良い香りがする木材”のことで、例えば沈香や白檀が有名です。この香木には実は価値が非常に高いものがあり、骨董品市場においてもあらゆる品が取引されています。

香木の種類によっては100万円単位で取引されるようなものも多く、なんでも鑑定団では「沈香(寸聞多羅)」という香木に125万円の鑑定価格が付いたことでも有名です。

このページでは香木の種類と特徴、それぞれの鑑定ポイントや、香木買取ではどのような物に買取価格が付きやすいのかも紹介していきます。

ここがポイント!

香木は「良い香りはすような気がするがよく分からない」「そもそもただの木にしか見えない」という物も多いので、お持ちの香木の正確な価値と買取相場を把握するためには、まず専門買取業者へ相談することをおすすめしています。

当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」「日晃堂」なら、完全無料で相談・査定から受け付けているので、「まずは相談だけでもしてみたい・・・」という方におすすめです!

  • 福ちゃん

    総合買取業者でありながら骨董品買取の専門性が非常に高い大手買取業者。買取価格・スタッフ対応・サービス内容全てにおいて最高水準な文句なしのおすすめ買取業者です。

  • 日晃堂

    美術史に関して研究していたほど造詣が深い方が社長を務めている事もあり骨董品に関する取り扱いが非常に優れており、骨董品に関する買取価格は福ちゃんに勝るとも劣らない程です。

香木について
買取価格・価値は高いの?

香木について買取価格・価値は高いの?

香木とは「良い香りがする木材」のことを指しますが、厳密に言えば「樹木の芳香のある樹脂の部分を切り出したもの」です。樹脂の部分は重いので水に沈み、そこから「沈香」という名でも呼ばれるようになりました。

香木は日本では産出されず、主に東南アジアの熱帯地方のジンチョウゲ科の樹木から採取されます。ただ、こうした香木の元になる木は成長が非常に遅く、高品質の香木が出来るまでには100年以上もの年月が掛かると言われ、希少価値が非常に高い素材として知られています。

「香道」という芳香を楽しむ文化では、香木を薄く削ったものや粉末状にしたものを加熱して使いますが、骨董品市場で数百万円単位で取引されるのは「塊状態の香木」が多いです。

買取価格は香木の種類によりますが、仮に質の高い香木だった場合は1点100万円以上の買取価格が付くことも有り得ますし、ランクが低い香木でも1万円以上の買取価格がつく事は珍しい事ではありません。

ですが「塊でないと売れない」というわけではなく、香道で使われるチップ状や粉状の香木でも売れる場合があり、特に「伽羅」と呼ばれる上質なものは数グラムでも買取価格が付く場合が多いです。

また、香木は種類によっては彫刻や置物、扇子などにに加工された品も多くあり「価値が高いと言われた木材を持っている」「よく分からない木の置物がある」などで査定を受け、結果的に香木だったと判明するケースもあります。

ここに注意点!

香木の多くは過熱することで香りを発するので「何も香りなんてしないし、やっぱりただの木材。処分してしまおう」と早合点してはいけません

一見、無価値に見える木材や木の粉末に数万円の買取価格が付くことも全然あり得る話ですので、専門家に鑑定・査定をしてもらうまでは大切に保管しておきましょう!

香木は、種類によっては宝石にも匹敵する程に希少価値が高く、「香りの宝石」とも呼ばれます。

かの有名な将軍「足利義政」も香木のコレクターだったことで知られ、東大寺正倉院に収蔵されている「蘭奢待」という香木も一部を切り取って使用し、他にも大枚をはたいて当時の名香を買い求めました。

現在でも「高級・高貴ゆえに権力者に愛される」という香木の性質は変わっておらず、黄金よりも高い相場を持つ香木もある程です。

現在も香木の需要は衰えていませんので、香木らしき物を見つけた場合はまずは専門業者による無料相談や無料査定を活用し、買取価格を確認することをおすすめします。

では、具体的にどういう香木がどれほどの買取価格になるのかも続けて紹介していきます。

香木の買取相場と価値について

ここでは、香木の種類ごとに買取相場や鑑定価値について解説していきます。

沈香(じんこう)

沈香

「沈香」とは香木の種類で、東南アジアに生息するジンチョウゲ科アキラリア属の木から採れるものです。

こうした木が傷つくと、治すために植物自身が樹液を分泌するのですが、この樹液が長い年月をかけて固まって樹脂になり、その樹脂がバクテリアや胞子の影響を受けて質が変化し、特有の芳香を放つようになりると「沈香」になります。

沈香の元になるジンチョウゲ科の木は、元々非常に軽い木材なのですが、沈香に変化すると樹脂成分によって重量が出て水に沈むようになるため、そこから「沈香」という名で呼ばれるようになりました。

沈香は成長が非常に遅く、また樹脂が出来てからも芳香を放つまでに長い年月を要します。また、害虫が原因の損傷や病気、人為的に出来た傷など、樹脂が出来る状況も様々で、その原因によっても香りが異なると言われています。

ここが注意点!

沈香は質が高いものは非常に高額で取引されますが、常温ではほとんど香らないため、素人では普通の木材との見分けが付きにくくなっています

沈香には、香木そのままの状態の他、彫刻置物や数珠に加工したり、あるいは「抹香」という粉末状に加工されていたりします。

沈香の買取相場はこのようになっていますが、香りの質によっても買取相場が大きく変動します。

品物情報 買取相場
沈香 観音像(高さ:約47.2cm、幅:約19.6cm) 110万円
沈香置物(高さ:約16.2cm、幅:約8.5cm) 35万円
沈香 彫刻置物(高さ:約7.5cm、幅:約16.7cm) 7万円
沈香抹香 焼香用(重さ:500g) 12000円
沈香 彫刻置物(高さ:約26.3cm、幅:約12.6cm) 15万円

伽羅(きゃら)

伽羅

伽羅は、上記の沈香の中でも特に上質な物のことを指し、沈香より更に複雑な香りで、「甘・酸・辛・苦・鹹(塩辛い)の五味に通じると言われています。

あらゆる香木の中でも最も価値が高いと言われているのが伽羅で、数十年前と比較すると価値が10倍以上も膨れ上がっており、骨董品市場でも現在注目されている香木のひとつです。

また、通常の沈香の含油量は、どんなに多くても4割を下回りますが、伽羅の場合は5割を超えます。伽羅と沈香の香りの差を製薬会社が調べたところ、最も高い価を示した数字同士を比較しても、およそ倍以上もの差があったことが記録に残っています。

ただ、伽羅は古来から珍重されてきた香木ですので乱獲によって減少し、近年では更に希少価値が高まっています。

伽羅も基本的には重量で買取価格が決定し、重ければ重いほど高価買取が期待できます。ただ、こちらも質や一塊の大きさ等によって買取相場は変動します。

ここが注意点!

伽羅はその価値の高さから古くから偽物が多いことで知られます。普通の木材を着色してオイルで香りを付けた偽物や、あるいは本物の伽羅の中をくり抜いて重りを詰め、重量を詐称した物も多く出回っています。

逆に「普通の木に見える」「ただの木の粉末や数珠」に見える品が伽羅だったり、伽羅でなくても価値ある香木だったりもしますので、少しでも「伽羅かも?」と思う節があれば、一度は骨董品買取業者などで無料査定をしてもらう事をおすすめします。

伽羅は、基本的に香木そのままの状態で取引されるか、あるいは抹香(粉末の状態)で流通しているのが一般的ですが、ごく稀に数珠などに加工された物もあります。

では、香木の「伽羅」の買取相場をご紹介します。買取価値も伽羅の質によって大幅に変わるので、詳細ページもぜひ参考にしてください。

品物情報 買取相場
伽羅 41.5g 120万円
緑油伽羅 17.8g 72万円
松栄堂 伽羅 5.4g 15万円
聞香用 伽羅 10.5g 50万円
伽羅 156.5g 630万円

白檀(びゃくだん)

白檀

白檀とは、いわゆる”お寺やお線香の香り”がする香木です。

上記の沈香や伽羅と異なる点は「加熱しなくても常に良い香りがする」という点で、ゆえに仏像彫刻や扇子、数珠などに広く使われる素材になりました。

白檀は、植物学的に分類すると1種しか有りませんが、熱帯~亜熱帯を中心に幅広い国々に分布し、特にインド産のものが有名です。その他の国の白檀は香りが薄いためあまり香木としては用いられません。

また、白檀は日本では自生出来ませんが、一部の植物園で育てられている例があります。

白檀は産地によっても価値が異なり、インド南部で採れたものが最も上質とされています。

ここがポイント!

白檀には木材自体に油成分が含まれているため清らかで、簡単に欠けたりすることもないため、彫刻などの材料として用いられる場合も多いです。

名のある彫刻家が手掛けた白檀製の置物もあり、その場合は白檀としての価値の他、作家物としての価値も鑑定ポイントに含まれます。

参考までに、様々な白檀の買取相場をご紹介します。

品物情報 買取相場
高村光雲 白檀製仏像(高さ:約27.8cm、幅:約12.6cm) 12万円
渡部星村 白檀製観音像(高さ:約23.4cm、幅:約7.8cm) 15万円
老山白檀扇子(高さ:約18.3cm、幅:約30.8cm) 8万円
澤田政廣 白檀香合仏(高さ:約12.3cm、幅:約8.8cm) 70万円
松本明慶 白檀仏像(高さ:約29.9cm、幅:約11.6cm) 68万円

高く売れる香木の特徴

香木を鑑定して正確な買取価格を算出することは非常に難しいのですが、高く売れそうな香木かどうかある程度判断する特徴はありますので、そちらを紹介していきます。

高く売れる香木か判断する3つのポイント

  • 香木のサイズと重量、色味を確認
  • 彫刻の場合は作家物かどうか
  • 香木の付属品や箱を確認

香木のサイズと重量、色味を確認

香木のサイズと重量、色味を確認

香木の場合、まずは「質」と「重量」である程度の買取価格が決定します。

香木は金銀のような「グラム数」での相場がありますので「重量」は鑑定ポイントの大きなウエイトを占めるポイントです。重ければ重いほど、サイズが大きければ大きいほど高価買取が期待できます。

質については素人が見分けるのはほぼ不可能ですが、「質の良い香木は、基本的に含まれている樹脂や油の量が多い」という点に注目すると、色が黒っぽいものの方が含油量が多く、質の良い香木である可能性は上がります。

また、伽羅など一部の香木は「古ければ古いほど価値が高い」というケースもありますので、単純に古そうと感じるだけでも価値が高い香木である可能性はあります。

彫刻の場合は作家物かどうか

彫刻の場合は作家物かどうか

香木の彫刻は、主に白檀や沈香で作られることが多いです。

作家物の彫刻の場合は、本体裏などに「銘」と呼ばれる作家名が入っていて、そこから作者を特定することが出来ます。

ただ、作品本体に入っている銘は、略字やマークのようなもので簡単に書かれているものが多くなるため、基本的には判読できればラッキーというくらい読みづらいです。

ですが、銘が有ることが確認できただけでも作家物である可能性は上がるので、高価買取が期待できるようになります。

香木の付属品や箱を確認

香木の付属品や箱を確認

香木は本体の種類や重量、質で買取価格が決定するのですが、質の高い香木になると、鑑賞品として飾るための台座が付いていたり、あるいは専用の箱に仕舞われている場合が多いです。

また、作家物の彫刻の場合、「共箱」という作品名・作家名が記された箱に入っている場合が多いです。

価値あるものにはその出所や価値をきちんと証明するため、ある程度の付属品が付いている場合が多いです。そのため「箱に入っている香木」というだけでも価値は期待できます!

また、香木を扱っている有名なメーカーとして「松栄堂」「鳩居堂」などがあります。

香木はその価値の高さゆえ、どうしても偽物が多い分野になりますので、そうした出所がはっきりしているメーカーから売られた香木は信頼性が高いです。そのため市場でも好まれ、比例して買取価格も高くなりやすいです。

こうしたメーカー名も箱などに記されている場合が多いので、「箱」「付属品」は香木買取においても大切なアイテムです!


これら3つのポイントに当てはまるかどうかを確認するだけでも、ある程度高く売れる香木かどうかの判断は可能です。

特に「重さ」「作家物かどうか」「箱などの付属品があるかどうか」の3点は素人でも判別が付きやすいポイントですので、もし当てはまった場合、骨董品買取業者の無料査定などを活用して正しい価値を知ることをおすすめしています。

ここが注意点!

上記の3つのポイントのいずれかに該当しても、偽物・贋作などの可能性もあるので絶対に高く売れるわけではありません。

逆に、上記のポイントに1点も当てはまらなくても高く売れる香木の可能性も大いにありますので、「これって香木かも?」と思う品があれば、まずは骨董品買取業者に相談してみる事をおすすめします!

香木を高く売る為のコツと注意点

香木について買取価格・価値は高いの?

香木を高く売るためのコツとしては、やはり「香木への鑑定眼と市場の相場をある程度把握しておく」ことに尽きます。

自身でしっかり価値を把握しておけば、オークションやフリマアプリなどで個人売買を行うにしても、あるいは好みの買取業者へ売るにしても、不当に安く手放してしまって損するケースは避けられるためです。

ただ、香木の価値を正しく見るのは非常に難しく、やはり知識がある専門家でなければ鑑定は不可能です。

また、香木は種類が多岐に渡るうえ、同じ種類であっても質によって買取相場が倍以上違うことも多いです。さらには買取業者による鑑定判断の違いによっても値段は簡単に変わりますし、そもそも偽物も多く流通していますので、真贋判定も行うとなれば相当経験を積んだプロでないと難しいです。

そのため、簡単に正しい香木の価値を調べる方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者に相見積もりを依頼し、買取相場を把握する方法をおすすめしています。

複数の買取業者へ依頼することで素人でも大体の買取相場を把握でき、専門家からどういう香木なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめです。

問い合わせ内容は使い回し出来るので手間も掛かりませんし、業者ごとの買取価格差も分かるので、実際に査定に出す際も高い業者を選んで売ることが出来ます。

こうした方法は相場が不透明な骨董品などの買取で非常に役に立ちますので、相場が複雑化している香木の買取においても最も推奨できる方法です。

ここが注意点!

相見積もりを取る際の注意点として「よく分からない買取業者へ依頼するのはやめておく」という点が大切です。

悪質な買取業者に当たってしまうと、どんな骨董品でもガラクタ扱いしてタダ同然で買取しようとしてきますので、依頼するだけ時間の無駄です。

香木の鑑定・売却のおすすめ業者は?

香木について買取価格・価値は高いの?

香木は一見「ただの木」にしか見えないような品が多いのですが、グラム数千円~数万円の価値が付く貴重な品もあり、骨董品市場でも注目されている分野のひとつです。

興味がなければただの木材ですが、査定の結果香木と分かれば高額な買取価格が期待できますし、買取業者への相談・査定などは無料ですので、価値を知るための金銭的な負担も一切ありません。

知らず知らずのうちに価値が高い香木を処分してしまったり、安い金額で売却してしまわない為にも、「これって香木かも?」と思う品があれば、まずは当サイトでおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」へ無料相談をしてみる事をおすすめします!

  • 福ちゃん

    総合買取業者でありながら骨董品買取の専門性が非常に高い大手買取業者。買取価格・スタッフ対応・サービス内容全てにおいて最高水準な文句なしのおすすめ買取業者です。

  • 日晃堂

    美術史に関して研究していたほど造詣が深い方が社長を務めている事もあり骨董品に関する取り扱いが非常に優れており、骨董品に関する買取価格は福ちゃんに勝るとも劣らない程です。

香木の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。

特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、香木の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!

福ちゃんのおすすめポイントまとめ

  • 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
  • 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
  • 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
  • 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
  • 遺品丸ごとパックという独自サービスあり

福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。

「香木の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。

もしも、自宅で気になる香木が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!

香木買取についてまとめ

香木は昔から価値の高い物として知られていましたが、数十年前から相場がどんどん上がり、今では昔の10倍以上もの価格で取引されるようになりました。

ただ、ワシントン条約で希少品に指定され始めた香木もあり、将来的には高い価値を持つ香木のマーケットは閉ざされてしまうかも知れません。

そのため、香木を売るなら「需要が高く、滞りなく市場で取引出来て、かつ希少価値が評価されている今」がおすすめです。

古そうな香木なら必ず価値があるわけではありませんが、鑑定の結果「質の高い沈香」や「伽羅」だと判明すれば単体で数十万円以上の買取価格がつく事も珍しくはありません。

ただ、香木は見分けが非常に難しいことでも知られ、ただの木に香りを付けただけの偽物・贋作も多く出回っています

また「価値が高い香木だったのに、見誤って安い値段で手放してしまった」というケースも非常に勿体ないので、「香木かも?」と思う品を見つければ、まずは信頼できる骨董品買取店に売るのがおすすめです!

ページ上部へスクロール