将棋盤とは「将棋の際に用いる盤」のことです。将棋盤の中には骨董品・工芸品として高く評価される品があり、例え中古の古い将棋盤だとしても、骨董品買取で高額で売れるケースがあります。
現に、テレビ番組なんでも鑑定団では平井芳松という作家が作った将棋盤に350万円の鑑定価格が付き、もし箱がついていれば500万円の評価額も見込める作品だったそうです。
このページでは将棋盤の価値と買取相場、高く売れやすい碁盤の特徴や鑑定ポイントも、出来るだけ分かりやすく解説していきます。
ただ、将棋盤の鑑定は難しく、プロであっても間違えてしまう可能性がある程ややこしい物です。
昔、なんでも鑑定団で50万円の鑑定価格を付けた将棋盤があるのですが、別の専門家が再調査した結果、この評価に落ち着く根拠となった”紋の付け替え”は無かったとし、鑑定を覆す結果が出ています。
熟練の鑑定士さえも間違えるほど将棋盤の鑑定は難しいのですが、そうした複雑な品であることを考慮しつつも、将棋盤を確実に高く売れる方法も後述していますので、ぜひ参考にしてください。
ここがポイント!
将棋盤の鑑定ポイントは多岐に渡り、特に大切なポイントとして「素材」が挙げられるのですが、この点は素人目では特に見誤りやすいポイントです!
そのため、このページで得た情報と並行して「骨董品買取業者の無料メール査定」なども活用し、プロによる査定結果も知っておくことをおすすめします。
当サイトでもおすすめしている骨董品買取業者「福ちゃん」と「日晃堂」であれば完全無料で相談・査定を受け付けているので、価値が分からない将棋盤があればまず相談する事をおすすめします!
目次
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古道具の「将棋盤」について
将棋盤とは将棋を打つ際に使う盤のことで、縦横9マスずつ、計81マスが描かれています。
ただ、ひとくちに将棋盤といっても、昔ながらの脚付き盤や、紙や布などで出来た簡易的な将棋盤まで様々ですので、まずは「市場でよく見る将棋盤」「中古状態でも比較的取引されやすい将棋盤」を画像一覧で紹介していきます。
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本榧将棋盤
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新榧将棋盤
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ヒバ将棋盤
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桂将棋盤
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脚付き将棋盤
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卓上将棋盤
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折りたたみ将棋盤
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タイトル戦将棋盤
高く売れる将棋盤ってどんな将棋盤?
このように、ひとくちに将棋盤と言っても様々な素材があるのですが、この中でも特に高級将棋盤として知られるのが「本榧」で出来た将棋盤です。
本榧で出来た将棋盤は昔から一級品として知られ、タイトル戦でも使われるほどランクの高い作品です。
ただ古いだけで「きっと価値がないだろう」と思っていた将棋盤が実は本榧で出来ていて、高額で売れたという話もよく聞きます。
ここが注意点!
本榧製の将棋盤というだけでも希少価値が評価されますので、特段作家物などでなくても高く売れるケースが多いです。
ですが、木材の種類となると特に見分けが難しいポイントになりますので、自己判断で鑑定してしまうと価値を見誤ってしまう可能性が高いです!
特に素材が分からない将棋盤の場合、まず専門業者による無料相談や無料査定を利用し、買取価格を確認することをおすすめします。
では、どういう将棋盤がどれくらいの買取価格になるのか、それぞれの鑑定ポイントなども踏まえつつ解説していきます。
将棋盤の買取相場と価値について
ここでは、将棋盤の買取事例として概要と相場をまとめて解説していきます。
本榧将棋盤
「榧(カヤ)」とは木の種類のことで、この榧木で作った将棋盤は高級品とされ、骨董品買取でも高額で売れる場合が多いです。
榧の木自体が希少な素材で、日本では既にほぼ取ることが出来ない状態になっています。そのうえ榧は成木になるまでに300年もの年月を必要とし、苗木の間は雑草取りや獣害対策にも力を入れないといけないため、大規模な植林もほとんど行われることはありません。
ゆえに、昔に作られた中古の将棋盤でも榧製のものは評価が高く、切り出し方や厚みにもよりますが10万円以上の買取価格が付くような品も多くなります。
こちらは日本産の榧を使った将棋盤で、買取相場としてはおよそ5~8万円前後までが期待できる品です。
榧木はかつて中国からも輸入されていたのですが、現在は輸入できなくなったため、榧木が市場に出ることもほとんどなくなりました。
また、中国の榧は効率重視で強制乾燥させている材もあるので、十分な時間をかけて自然乾燥させた日本産の評価のほうが高いです。
脚付き将棋盤
将棋盤の形状には、このように脚が付いた「脚付き盤」と、板状の「卓上盤」の2種類が存在します。
骨董品買取でも比較的高く売れやすいのがこの「脚付き盤」ですが、理由としては「木材に厚みがあり、素材としての価値が高い」ことと、「元々の値段も高級なので、中古でも需要が高い」ということが挙げられます。
こちらは本榧製(中国産)の脚付き将棋盤で、買取相場としてはおよそ3~5万円前後が期待できる品です。
ただ、安価な木材だと買取価格が付かない場合も多いので、素材の確認も含め、骨董品買取業者へ相談してみることをおすすめします。
卓上将棋盤
卓上将棋盤とは、脚がない1枚の板で出来ている将棋盤です。テーブルやこたつの上に置いて気軽に将棋が楽しめるので、近年では需要が高まっています。
上述の脚付き盤と比べると使う木材の量が少ないので、新品でも比較的安価で入手できます。とはいえ、榧などの高級素材だと数万円クラスの値段です。
また、卓上盤には複数の板を重ねた「接ぎ板」と、丸太から製材をした一枚物の「一枚板」があり、一枚板の方が価値が高いです。
こちらは榧が使われた一枚板の卓上将棋盤で、厚みは10cm前後と比較的分厚い品です。ここまで厚みがあると卓上盤でも買取価格が付きやすく、買取相場としてはおよそ1~3万円前後までが期待できます。
王位戦使用将棋盤
将棋の「王位戦」とは、ブロック紙3社連合(北海道新聞社・中日新聞社・西日本新聞社)と神戸新聞社・徳島新聞社が主催する棋戦で、近年ではインターネット配信も始まった注目度の高い大会です。
王位戦、名人戦などのタイトル戦や、順位戦(名人戦の予選)など多数の人が注目を集める大会では、基本的に榧製のランクが高い将棋盤が使用されます。
棋戦が終わったあと、対戦した棋士が将棋盤の裏や蓋裏に署名することがあり、これらの盤は記念品としても高い価値が付いています。
希少価値は対戦内容や将棋盤そのものの価値にも大きく依存しますが、買取相場としては数十万円単位も期待できることが多いので、売却の際は出来れば複数の買取業者の意見を聞くことをおすすめしています。
こちらは第35期王座戦第2局で使われた将棋盤で、中原誠と塚田泰明が対局したときの貴重なものです。古い品ですが比較的綺麗に残っていて、買取相場としては20万~25万円前後までが期待できます。
高く売れる将棋盤を見分ける特徴
このように将棋盤の価値は素材や形状、希少価値によっても大きく異なり、買取相場もそれぞれで大きく異なります。
そのため、よほど将棋に詳しくない限り価値の特定は困難で、さらに木材まで見分けるとなると素人目では正確な買取価格を出すことはまず不可能だと言い切れます。
ですが、高い価値がある将棋盤かどうかある程度判断できる特徴はありますので、比較的分かりやすい下記3点について詳しくご紹介します。
価値がある将棋盤か判断する3つのポイント
- 鑑定書や説明書・保証書が付いているか
- 榧の将棋盤なら「木目」「厚み」をチェック
- 将棋盤以外の将棋道具も確認
鑑定書や説明書・保証書が付いているか
将棋盤の価値を確認する最も分かりやすい方法としては「鑑定書や保証書などの中身を読むこと」です。
こうした書類を読むことで素材や販売元が確認できますので、上記の鑑定情報などと照らし合わせながらネット検索なども併用すると、ある程度は結論に近いところまでたどり着くことが出来ます。
また、近年に作られた将棋盤であれば、販売メーカーが説明書や保証書、パンフレットなどを付けている場合も多いです。
例えば、本榧製の将棋盤の場合は品質保証書が付けられている場合がありますが、こうした保証書が付いていると「販売元が製品について保証している」という付加価値が付きますので、市場での需要も高まり、買取価格も高額が期待できます。
ただ、古い将棋盤となるとこうした書類が付いているほうが珍しいので、保証書やパンフレットの類がなくても、あまり気にする必要はありません。
榧の将棋盤なら「木目」「厚み」をチェック
高級な将棋盤として知られる種類に「本榧」で出来たものがありますが、実はひとくちに本榧の将棋盤といっても「木取り(切り出し方)」や「厚み」、そして「産地」によっても大きく変わります。
宮崎県・綾町の国有林から採れる榧の木は「日向榧」と呼ばれ、最も良質とされています。この綾林の榧を使った将棋盤だと希少価値が高く評価されますが、これは素人目では見分けが難しく、保証書などを読まない限り分かりません。
そのため、榧の将棋盤の場合、見た目で簡単に価値が確認できるチェックポイントを紹介します。
1.木取りが「柾目」か「板目」かを確認
「木取り」とは丸太から角材を切り取る位置を決めることです。この木取りの方法によって、将棋盤に表れる木目の模様が変わります。
木取りにも価値が高い順に四方柾・天地柾・天柾・追柾・木裏・木表という取り方があり、大きく分けると「柾目」と「板目」の2種類に分類することが出来ます。
柾目とは「天面に見える年輪が平行に並んでいる」もので、板目とは「天面の年輪が山型になっているもの(木の中心部分の年輪が見える)」のことを指します。
柾目は木の半径からしか取ることが出来ないので、必然的に樹齢の高い大きな木が必要になり、ゆえに希少価値が高く、買取価格も期待できます。
板目は木の直径から取ることが出来るので、それほど樹齢の高い木は必要としません。希少価値としては柾目に劣るものの、榧の木自体が希少価値が高い素材ですので「榧の将棋盤」というだけでも価値があります。
2.将棋盤の「厚み」をチェック
また、碁盤の厚みもチェックしておきたいポイントです。基本的に厚ければ厚いほど使用されている木材の量が多い=価値が高いので、高価買取も期待できます。
プロの棋士がタイトル戦などで使う将棋盤は、大抵が脚付きでかなり厚みのあるものです。
盤の厚みだけ(脚の長さは含めない)で大体15cm前後を超えてくると、将棋盤の中ではかなり厚みがあるほうだと言えます。
3.将棋盤の裏面を確認
将棋盤の裏面や、ケース(箱)の裏に筆で署名が入っている場合がありますが、それは対局した際の棋士サインである可能性が高いです。
こうしたタイトル戦などに使われる将棋盤だと、大抵の場合は本榧製で厚みのある一級品が選ばれますので、こうした対局で使われた=元々の価値が高い将棋盤であることが期待できます。
また、棋士サインが入っている将棋盤になると、記念品・コレクターアイテムとしての希少価値も評価されるため、買取相場もかなり高額になります。
そして、脚付き将棋盤の場合、脚を外したところに作家のサインが入っている場合があります。そうした将棋盤は作家物である可能性が高く、こちらも高価買取が期待できます。
ただ、将棋盤の脚は製造の際に木槌で強く打ち込んで付けられますし、木材の収縮などの関係もあり、一度抜いてしまうと次に付けるときにかなり苦労する場合が多いです。破損したり高さが合わなくなってしまう可能性もあるので、抜けなさそうならば無理に確認する必要はありません。
将棋盤以外の囲碁道具もチェック
将棋盤の他に使う道具としては「将棋駒」や「駒台」「駒入れ」などが挙げられますが、こちらも高級なものになると非常に高額で、単体でも買取価格が付くような品も多くあります。
また、「良い将棋盤を持っている方は、その他の将棋道具も良いもので揃えている」可能性はかなり高いです。
そのため「将棋盤に関してはよく分からないが、その他の将棋道具も何となく高級そう」なら、高価買取の可能性も十分にあります。
一緒に査定に出すことで、トータルでかなり高額な金額になるケースも多いので、将棋盤の他にも「将棋駒」「駒台」などの将棋道具があれば、合わせて売ることをおすすめします。
ここがポイント!
上述の情景に当てはまる将棋盤でも、劣化による減額やその時々の需要の変化などもありますので、絶対に高く売れると保証できるわけではありません。
逆に、上記のポイントに1点も該当しなくても、高く売れる将棋盤である可能性も十分にあります。
そのため、価値が分からない将棋盤をお持ちであれば、まずは骨董品買取業者の無料メール査定などを利用して正しい価値を知っておくことをおすすめします。
将棋盤を高く売る為のコツと注意点
将棋盤を高く売るための一番大切なポイントとしては、やはり「あらかじめ将棋盤の相場を把握しておくこと」に尽きます。
相場さえしっかり把握出来ていれば、例えばヤフオクやメルカリなどの個人売買を利用して売るにしても、好みの買取業者へ査定に出すにしても、本来の価値に見合わない値段で売ってしまい損することは避けられるからです。
ただ、100%自己鑑定に頼ってしまうのは避け、きちんとプロの意見も聞いておいた方が良いです。例えば、将棋盤の価値を確認するのに大切なポイントのひとつに「素材」が挙げられるのですが、ここは素人が最も間違いやすいポイントです。
木材の種類を見極めるのは素人ではかなり難しいので、保証書などではっきり素材が確認できない限り、プロの目できちんと価値を見てもらうことをおすすめします。
ただ、将棋盤の鑑定はプロであっても間違えてしまう可能性があるほど難しく、特にメール査定(写真査定)となると、直接現物を見るわけではないのでどうしても細部の状態が分かりにくく、業者ごとに意見が割れる可能性も考慮しておいたほうが良いです。
そのため、素人でも簡単に将棋盤の買取相場を把握する方法としては、まず2社以上の骨董品買取業者に相見積もりを依頼し、買取相場と素材を把握する方法をおすすめしています。
複数の業者へ依頼することで素人でも大体の買取相場を把握できますし、実際に買取に出す際も、一番高く売れる買取業者が簡単に分かります。
問い合わせ内容は使い回しできるので手軽ですし、様々な買取業者の意見が簡単に分かります。さらに専門家からどういう作品なのかも教えてもらえるのでとてもおすすめです!
ここが注意点!
骨董品買取業者を選ぶ際には「怪しい買取業者へ依頼するのはやめておく」ことを推奨します。もし悪質な買取業者に当たってしまうと、どんな価値ある骨董品でもガラクタ扱いして無料同然の値段で買取しようとしてきます。
将棋盤の鑑定・売却のおすすめ業者は?
将棋盤は高いものから安いものまでピンキリですが、まさか将棋盤に価値があるとは思わず、そのまま処分してしまったりという勿体ない話も聞きます。
ですが、このページでご紹介してきたように高く売れる将棋盤も色々あり、数万円~10万円前後で売れるような将棋道具なら、普通のお家に眠っている可能性も十分にあります。
例えば「家の掃除で出てきた古い将棋セット」などに数万円の買取価格が付くような話も全く珍しくありません。
骨董品買取業者側も「まずは価値を知ってもらうだけでも結構です」と言っていますので、価値が知りたい将
棋盤があれば、まずは当サイトでもおすすめの骨董品買取業者「福ちゃん」か「日晃堂」に無料相談してみることをおすすめします!
将棋盤の買取をしている業者は色々とありますが、こちらの二社を特におすすめしている理由は「買取価格・鑑定力・専門性・サービス対応」など骨董品買取に関する実績が特に優れていたからです。
特に、福ちゃんは焼物やアンティークにも精通している中尾彬さんと池波志乃さんがご夫婦でイメージキャラクターとして起用し、テレビCMなどのメディア展開、200万点をこえる買取実績数など、大手買取業者として信頼できるので、将棋盤の買取で悩んでいれば福ちゃんに相談すれば間違いありません!
福ちゃんのおすすめポイントまとめ
- 骨董品買取でも経験豊富な査定士が在籍
- 骨董品買取サービスは完全無料で利用可能
- 総合買取業者なので、幅広い不用品でもまとめて任せる事ができる
- 実績豊富な大手買取業者の一社なので、大手としての安心感あり
- 遺品丸ごとパックという独自サービスあり
福ちゃんの骨董品買取サービスのメリットを挙げればキリがありませんが、全国的に見てもここまで総合的に優れた骨董品買取サービスを提供しているのは福ちゃんの他にありません。
「将棋盤の買取価格が知りたいだけ」といった、相談だけをしたい時も福ちゃんでは積極的に対応しています。
もしも、自宅で気になる将棋盤が見つかってどうしようか悩んでいれば、とりあえず福ちゃんに相談して色々と教えてもらうとよいでしょう!
将棋盤買取についてまとめ
将棋盤は価値が高いものは非常に高額で、実際にタイトル戦などで使用された将棋盤などになってくると、数十万円単位で取引されるケースが当たり前になってきます。
もちろん、将棋盤の中には安価な木材を使用したものや量産品も多く存在しますので、全ての将棋盤に必ず価値があるわけではありません。
ですが、査定の結果「本榧が使われた貴重な将棋盤」「骨董品として希少価値がある将棋盤」だと判明すれば、長年使われていなかった中古の将棋盤にも数万円~数十万円の買取価格が付く可能性も十分にあります!
また、将棋盤の他にも「将棋駒」「駒箱」などの将棋道具も骨董品買取で売れる場合が多いので、昔の将棋セットなどをお持ちであれば、まずは無料メール査定などを利用して、信頼できる骨董品買取業者に相談することをおすすめします。